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ある朝、
Wake up !
白人の女の子が起こしにきた時私は泣いていた。
 
ベッドの中でふるえているので、彼女達は、初め笑ってるのか?と気にしないでいた。
 
しかし、ホームシックだな、とすぐにわかったようだ。
 
入り待ちの食堂前で暗い気持ちで待っていると、食堂前でたまに話していた子がbaka とおぼえたての日本語でジャブを入れてきた。それまで変な日本語を教えてふざけていたから、侮辱ではなくジャブなのは普通に分かっていたのに、何かタガが取れたように私はわっと泣き出した。
 
ちょっかいを出した子だって、いきなりワーーーッ!と泣くのでびっくりしたと思う。
 
何だ何だとざわつき、白人の女の人が水を持ってきて私に飲ませた。
 
甘い。砂糖水だった。
 
=砂糖には麻薬成分があり、甘いものは子供を落ち着かせる。
 
「エィミ、彼女もbakaなんて言ってごめんねって謝ってるわ。」と白人の女の人がフォローを入れる。
 
 
近くにいた姉は「バカっていわれただけで泣くほうがバカよ?!?」と利口ぶって説教してきた。
 
 
うるせえ!!!!
 
Shut the fuck up !!!!
 
 
本当に姉とは一度も合わない。
 
バカと言われただけで壊れたわけではない。
なぜかここだけ今でも煮えくり返る。てめえには言われたくないというやつだ。
 
 
 
食堂で、通常の行動をいやがりごねる私に日本語も出来る白人の女の人が説得してきた。
私「どうして?」「どうして帰れないの?」と押し問答で
おねえさんはどうして?の意味が分からなくて辞書まで持ってきた。
 
私「あの子は病気で途中で帰ったじゃない!私だって病気よ!」
 
説得してくるごとに日本語が下手だの私が駄々をこねて暴れまくり、おねえさんをぶったたいたりしたのでもう一人いた年配の女性は「彼女を叩くな!私を叩きなさい!」
 と言っていた。
 
 
しょうがないので私は 当分の間、医務室になってるログハウスのベッドに居るようにされた。
カウンセラーも私に話をした。
「毎日をテンポ良く過ごせば、それが音楽になっていくのよ。」
 
 何をするのも嫌なのに 閉じこめられてるみたいで嫌になって 医務室のカウンセラーの年配女性がいない間に抜け出したり でも見つかって 連れ戻されて 何話してもだめで、カウンセラーが「あなたは私の事好きじゃないのね。」と悲しそうに言った時は クソガキも不思議なものでそれはなぜか申し訳なくて「そうじゃない」と弁解していた。
 
みんな悲しんでいたのか。
よくキレもせず説得していたかと思うとそれはみんな、私がそこを嫌がっていたのを悲しんでいたのか。
 
帰りたければ帰ればいいなんて言う人は1人もいなかった。思ってる人はいたかもしれないが。
でも私は、どうしようもないダメな子だと思われたほうが楽なのに、それで帰してくれたらいいのにとしか思わなかった。
 
ひとりでいたいときもあるのに、ずっと同じ敷地内で人と居ることがストレスとなり積み重なっていた。
 
その頃から爆発して罪もない人に当たり散らしたり暴れていた。
 
 
しばらくの間朝からいじけて 幹部らしき女の人の後について行き朝食をとる。その幹部の人は時たま目が合うとウィンクしてきた。
 
 
これが日本だったらどうなる?
 
睨まれる事はあってもwinkはされない。
いやなクソガキと決めつけられそこから先はもう人格は認められない。
 
 
すまない。
 
あの時周りにいた人達には頭の中でただただ謝るしかないのだ。
 
 
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