10年前の3月11日、東日本大震災当日、震源から離れた首都圏も大きな揺れのため鉄道、地下鉄が全面ストップ、都心の職場から何とか歩いて帰宅しようとする膨大な数の人の波に揉まれ…
オレも、とにかく何時間もひたすら黙々と歩き続け、疲労困憊状態で夜遅くようやく自宅にたどり着くことができた時には取りあえずホッと一息ついたものだったが、次の瞬間…
家に居たモラ妻は、オレに向かって冷ややかにこう言い放ちやがった…
「アンタの食べるもんはナンも無いで」
何も食べず歩き通しだったオレは、仕方なく踵を返し、何か食べる物を手に入れるため最寄り駅の方に再びトボトボと歩き始めるしかなかった…
もしもあの時、例えば「おかえり、大変やったな、お疲れ、 大したもんないけど食べる?」とでも言われてたら、オレも最終的にモラ妻と離婚まではしてなかったかも知れない…(微笑)
この状況で、子供たちがすぐ横で聞いてる面前で平然とこんな一言を投げつけられたことで、オレの気持ちは完全に固まった…
(オレはコイツのことを絶対に許さねえ、オレがしんどい想いして稼いで来る給料をこんな女に全部吸い取られるだけの奴隷生活をこれ以上続けるのは耐えられない、一刻も早く終わらせないと…とにかく絶対に、絶対に離婚してやる!)と…
その意味で、あの夜は、個人的にも、オレの人生にとって一生忘れられない夜だ…