大自然の猛威をまざまざと、これでもかというくらいに見せつけられた東日本大震災による大津波…
大自然の猛威にもビクともしないだけの十分な備えをしていますから何があっても安全です、と…
科学技術の粋を集めて豪語していたはずの東電・福島第一原発が…
大自然の猛威の前に風に舞う木の葉のように翻弄され…
その余波が首都圏経済、いや日本経済全体にこんなにまで暗い影を落とすことになろうとは…
でも、今日4月2日(土曜日)の東京には、ようやく春らしい暖かさが戻って来て…
桜の名所の庭園に向かう道には、自粛ムードの中、控えめに今年の春の訪れを感じようとする人々の姿が…
今年も待ち焦がれた春が巡って来て、こうして桜の花を咲かせてくれているのも…
ほんの20日ほど前にあれほど凶暴に牙を剥いて人間に容赦なく襲いかかって来たのも…
同じ自然のなせる業なのだと想うと…
何だかとても複雑な気持ちになります…
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年年歳歳花相似たり (ねんねんさいさいはなあいにたり)
歳歳年年人同じからず (さいさいねんねんひとおなじからず)
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この漢詩の言葉が今年ほど身に沁みて感じられる春はなかったように想います…
今年の桜を観ることなく、震災でお亡くなりになられた余りにも沢山の方々…
今年の桜を観ることができた我々も、必ずまた来年の桜も観ることができる保証はどこにもないのです…
でも、そうだからこそ、今年の桜を観ながら、改めて1日1日を、今日この時を…
突然天に召された方々に叱られないよう、懸命に生きなければ…
そう想うのです…