午後一で観た『晩春』…
先程観終わった『麦秋』…
小津安二郎監督のこの名作2作品を…
一日の内にスクリーンで併せ観ることが出来たことだけで今日はもう十分に幸せ…(笑)
学生時代に観た時には見過ごしていたけど、今日観て初めて気付かされ、考えさせられたことが実にいっぱいあったことも驚きだった…
家族、親子、結婚、離婚、死別…
人生において一体何が幸せなのか…?
人の幸せには様々な形があって…
もしかしたら人の数だけ幸せの形もあって…
どの一つを取って見ても…
全く同じ形の幸せなど存在しないものなのかも知れない…
でも、ただ一つだけ確実に言えることがあるとするならば…
「欲を言っちゃあキリが無いからねぇ…」
という、繰り返し出て来たセリフに尽きるような気が今していて…
「足るを知る」ということの意味合いがわからない人は…
追い掛ければ追い掛けるほど「幸せ」は自分の手をすり抜けて行くばかりで…
何処まで行っても…恐らく死ぬまで…
「幸せ」を感じられないままで…苦しいだけの人生を終えることになるのかも知れない…
傍目には幸せに見える人であっても、その人にとっての「幸せ」は…
その人の主観の中にしか存在しないものなのだから…。
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今の自分の置かれた状況を鑑みると、この年の瀬に小津作品を観ることが出来てホントによかった…
今しみじみその想いを噛み締めつつ…