先日、何年かぶりに『デスカンファレンス』を開催しました。
ケアマネジャー、薬剤師、在宅医、そしてエールのメンバーと
こじんまりしたカンファレンスでしたが、小一時間、いろんなことを話して
学びを深めました。
在宅でお看取りをした方全てに、カンファレンスが開催できるか‥と言えば難しいのですが、
ケアにかかわった人の思いもきっと、絶対いろいろあると思うので、
それを共有する事でそれぞれが「グリーフ」になるのではないかと思い、
今回は特に印象深かった方についてカンファレンスをさせて頂きました。
ケアマネジャーも薬剤師も初めてのデスカンファレンスとの事。
わたしも久しぶりの開催だったので、会の進行が上手くいかなかったなぁ~と反省。
今回のケースは在宅で4ヶ月を過ごされたお若い方でした。
本人も家族も、本当に一生懸命、この4ヶ月を駆け抜けました。
最期の2か月間はほぼ毎日訪問することになり、密度の濃い日々となりました。
年齢が近いこともあって、特に自分の家族や自分の身に置き換えて考えてしまう事が多々あり、
それぞれしんどい思いを抱えていたことが、カンファレンスで共有出来ました。
そうだったんやん~と思えるだけでも、気持ちは少し落ち着いたっりするものです。
また、在宅医は「自分より年齢の若い人がなくなるのはやっぱりつらい」っておっしゃっていました。
そりゃそうですよね。
でも、お医者さんと言えど人間ですから、辛い、かなしい気持ちは同じ。
人間味のある、温かい気持ちの先生だなと思います。
カンファレンスって、「こうすればよかった」「ああしたらよかった」とか
反省や後悔を振り返って、次のケースに生かそう!とかなんとなくそんな会が多いような気がします。
事例検討もそう。
もちろん反省は大事だけど、私はどちらかと言えば、率直に【どんな思いで今いるのか】
【その時どんな気持ちだったか】とか【何を学べたか】を共有するほうがいいと思っています。
反省はそれぞれこころのなかですればいいし、こんなことを学んだということを共有する事が、
亡くなった方へのせめてもの感謝の気持ちなのではないかと。
実際、このカンファレンスでもそれぞれの人の率直な気持ちがどんどん出てきて。
わたしたちそれぞれが知りえなかった、それぞれの気持ちが知れて本当に良かったと思っています。
また、お薬のことや治療のことなどの情報も得ることが出来て、小一時間のカンファレンスは
実りの大きいものになりました。
エールはいつも、まじめに訪問看護に取り組んでます (*^^*)~