アルキデスヒラタは1年前の記事の通り、野外品のペアを購入して、
追い掛け交尾を複数回行い、20頭前後の幼虫がとれたので、
全て低温環境でやってみました。
(種親は、♂96mm×♀41mm)
種♂は長歯型だったが、普通にやってもロングホーンが
固定で遺伝しないのは有名です。
短歯が特に多く、次に中歯も出る。長歯型は低温にしないと
出ないので、全部長歯型にしようと、狙ってみました。
いざ、低温環境でやってみると、半分程の幼虫が
1本目の800cc菌糸ボトルでお亡くなりになってしまいました。
♀は数匹がすでに羽化(41mm~42mm)しております。
とれた幼虫全匹を低温環境で飼育するのは
初の試みでしたが、ここまで適応できない幼虫が多いのは予想外でした。
この死亡した幼虫たちの♂は、もしも羽化したら短歯型の
可能性が高いと思います。
低温16℃に適応できなかったのかと思います。
WF1ですから、どうしても耐性にバラツキが出ますね・・・。
それでも数匹なら分かりますが、半分は多過ぎだと思います。
マズいと思いましたが、結局、低温のテストを中断はせず、
生き残っている幼虫に賭けてみました。
その中で最終交換時の体重が40g~43gの幼虫が4頭一気に蛹化しましたので、
同じレベルか近い体重なら比較できるかと思い、測定しました。
(90mmいくかいかないかのレベルだと思います)
①最終交換体重42g
蛹体重33gで・・・、
頭から大アゴ先までが40.8mm。
長歯型ですね。
②最終交換体重40g
蛹体重29gで・・・、
頭から大アゴ先までが37.4mm。
やや中歯型(低温にしたのに・・・)。
③最終交換体重43g。
蛹体重は34gで・・・、
頭から大アゴ先まで43.0mm。
超ロングの長歯型ですね。
④最終交換体重42g。
蛹体重29gで・・・、
頭から大アゴ先まで41.1mm。
体重の割には、超ロングの長歯型です。
(比率ではこの個体が一番の長歯型となりました。)
アルキデスは多様な形態(大顎の長さが違う)が
出現するので、比較が楽しいですね。
他にも50g近い体重の幼虫も2頭いますが、
まだ蛹化の気配がありません。
少々期待しておきます。
しかし、スマトラヒラタやギラファの幼虫を見慣れていると、
アルキデスヒラタの幼虫はあと一歩の成長が足りないです。
50g越えとか、60gの幼虫って聞いたことが無いような。
もしもその体重が出たらすごいんでしょうね。
いつか、100mmUPの長歯を飼育で出してみたいです。