「こうして、多頭飼育崩壊に陥る」
あの日、訪問したお宅。
オス猫が、2匹。
3ヶ月の子猫が、4匹。
そして、
3ヶ月の子猫を産んだ、メス猫が、
また妊娠していた。
何とか、多頭飼育崩壊を防ぎたい。
この日、3匹の子猫を連れて帰り、
3匹は、新しいご家族の元へ。
そして、
改めて、
こちらのお宅を訪問することに。
農家のお父さんとお母さん。
そして、
25歳の息子さんが一緒に暮らしている。
お母さんと話している時、何となく、
少しの違和感。
なるほど、
お母さんは、数年前から、
うつ病を患っていた。
病院の先生に、
「動物を飼ってみたら」
と言われたことが、きっかけとなり、
2年前、
田舎の知り合いから、子猫のオス2匹を譲り受けたそうだ。
譲り受ける際、
オスだから手術しなくていい、と教えられ、
去勢手術をしなかった。
田舎のコミュニティの中では、
オスは手術しなくていいとか、
メスだけで飼うのであれば手術しなくていいとか、
間違った情報が流布している。
保健所へ持ち込む人も多いこと、
山への遺棄もあるということ、
このような田舎にこそ、啓蒙活動が必要だと、強く感じる。
子猫だったオス2匹は、3歳になっていた。
オス2匹、去勢手術へ。
そして、外猫のオス1匹。
このオス猫。
山の中から、線路を渡ってやって来たり、
近くの、廃墟のような、空き家を出入りしているそうだ。
お母さんは、
この猫に、ご飯をあげているというが、
フードの中は、アリや虫だらけで、水は黄色く濁っていた。
聞けば、子猫が産まれたりで、なかなか手が回らなくなってしまったという。
あの日、譲渡会に参加させる為、子猫4匹を連れていこうとしたら、
お母さんは、黒猫だけを残して欲しい、と言った。
話を聞くと、
お母さんの息子さんは、
自閉症で、2階に引きこもっている。
しかし、子猫が産まれてから、一階の居間にいることが多くなったのだという。
そして、黒猫が、
息子さんに懐いているのだという。
理由を聞いて、私は、黒猫を残すことにした。
お母さんにも、ご苦労があった。
うつ病になったのは、息子さんのことが、原因の一つでもあったのだろう。
オス猫2匹、
手術が終わり、お母さんの元へ。
手術費用は、
お母さんが出してくれることに。
妊娠しているメス猫は、出産後、2ヶ月の子育てが終わった頃、
不妊手術へ。
産まれた子猫は、里親探しをしていく。
外猫は、私が引き取ることにした。
「猫のおかげで、うつ病が良くなってきた。今は、薬を飲まなくても、大丈夫になった」
お母さんは言った。
私は言った。
お母さん、猫に助けてもらったから、
これからは、
猫に恩返しをしていきましょう。
今いる4匹を、たくさん可愛がって、
そうすれば、
今度は、
猫が、息子さんを助けてくれるかもしれません。
お母さんは、頷いた。
大阪府 尾山様
東京都 勝田様
6/25 K・Y様 30,000円
6/27 M・S様 5,000円
7/1 bluearrow様 50,000円
7/1 タマ様 2,000円
7/2 ガンバルニャン様 10,000円
7/2 I・A様 3,000円
7/2 N・H様 5,000円
7/2 M・Y様 3,000円
ご支援、ご寄付をありがとうございました!!
多大にご支援頂きまして、感謝の限りです。このご支援を、どう生かしていくか、考えています。
こちら、青森市近郊ですが、多頭飼育崩壊の現場、その恐れがある現場、ご存知の方いらっしゃれば、メッセージ欄までお知らせ下さい。仕事をしながら、個人での活動ですので、どこまで出来るかわかりませんが、できる限り、対策を考えて、実行して行きたいと思います。
たくさんのご支援を、本当に、ありがとうございました!!