ギリシャ神話又は
北欧神話に伝わる
神々とされる巨人たちは
戦いに明け暮れ
繁栄させたと思えば
のちにすべてを無に還す
巨人とはすなわち
力と創造の象徴であり
人々とは遠く恐れる存在
そのなか特殊な文化をもつ日本
世界から見れば摩訶不思議な
巨人の伝承が各地に存在し
残っている…
伝説の巨人・ダイダラボッチ
地域により呼び名は異なり
デーダラボッチ
ダイダラボウ
大太法師(だいたほうし)
などと呼ばれ…
歩けば足跡は湖となり
土を運べば山なる
そして…自然豊かな土地となる
その存在は…妖怪あるいわ
神話の世界からきた神に
近い存在だとされています
古くは…奈良時代初期(713年)に
編纂された風土記に登場し
ダイダラボッチが歩き回った跡が
湖になった様子が記されています
また別の伝承によると
日本の象徴…富士山は
ダイダラボッチが
近江の土を掘って作ったもので
その際にできた堀跡が
琵琶湖になったとも
言われています
この他にも巨人伝説は
日本各地に数多く存在し
人々は彼ら恐れていましたが
困っている人々を
助けたという伝承も
複数残されており
親しまれていたことも
伺い知ることもできます
日本の妖怪は時に恐ろしく
時に優しく…
神聖なものであり
悪しきものであり
神のように遠いと思えば
不意に目の前に姿を表す
日本に伝わる巨人は
世界のそれと一線を画し
なんとも不思議で
魅力的な存在なのです…
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