前回の続きです。

なぜ見えないところを綺麗にすることが大事なのか、

その答えを求めている時に出会った本。



ここには「ハッ」とする
とても興味深いことが書かれていました。
それは「大そうじ」についてです。

以下、本文から抜粋します。

 

「昔ながらの「大そうじ」とは、ただ単に家を綺麗にすることが目的ではなかったのです。
 大そうじは、もともと「煤払い」と呼ばれており、神聖な年中行事でした。新年の安泰と穀物の豊作を祈り、年神様をお迎えする準備だったのです。

今でこそ、そうじは汚れを取り除く単なる作業となっていますが、昔の人にとっては、翌年の機運をかけた一大イベント。新年の神様を迎える、つまり幸運を呼び込むための最も重要な行事でした。


年神様は穢れ(けがれ)を嫌います。まずは家中のチリやホコリ、煤をごっそり追い出すことで邪気を払い、神聖な空間にする必要があるのです。そしてこの1年を振り返り、感謝をする。こうしてはじめて、年神様をお迎えすることができるわけです」

「大そうじ」ってそんな意味があったのですね。

 

江戸時代では12月13日が「煤払いの日」と指定され、
江戸の各家で一斉に煤払い(大そうじ)が行われたそうです。


江戸に住む全員が同じ日にそうじをするって凄いですね。。

町中の人みんなでが一丸となって、
1年分の汚れを取って邪気払いをするなんて、
江戸時代は庶民のエネルギーが高かったわけですね。

はて?とそこで考えてしまいました。

これまで店の大掃除はしても、
自宅の本気の大そうじなんて、
したことがあっただろうか?と。

年末は何かと忙しいです。
毎年何かに追われるように過ごしてきました。

いやいやそれでも
見えるところは綺麗にしたつもり・・

でも家中の邪気を払うほどの気は入っていなかった。
本当の大そうじではなかったです。。

舛田光洋さん曰く、
「大そうじをしなければ、どうなるのでしょうか。一言でいえば、自分自身をリセットできなくなるのです。リセットをしないということは、心の垢、つまりストレスや悩みなどがつもりつもっている状態」

いったい何十年、自分をリセットせずに生きて来たんだろう・・?

そんな訳でこの機会に、
見えないところのホコリと汚れを落とす大そうじで、
自分をリセットしたいと思いました。

大そうじのやり方もちゃんと法則があって、
ここでは割愛しますが、
舛田さんの掃除の仕方に目から鱗でした。

決行日は自分の誕生日である6/25
朝4時半から暗くなるまで、
とにかく家の中に何年も溜まっていた
ホコリと汚れを取りまくりました。

それは年末、
忙しさに追われながらする掃除とは
全く違うものでした。

寒くないので窓を開けて換気ができます。
網戸やカーテンを洗ってもすぐに乾きます。
水が冷たくありません。
とにかく気持ちがいいのです。

天井から壁、棚の上、棚の裏や下、
見えないところの
溜まったホコリと汚れを見て思いました。

これに気付かないほど、

気付いても取り除こうと思わない程、
私はこれまでずっと忙しかったんだな・・と。

このホコリと汚れは、

私がずっと頑張ってきた証だ・・
そんな風に思いました。


夢中で子育てと仕事をして来たこと。
膝が痛くても腰が痛くても、
どんなにエネルギーがなくても
頑張ってきたことを、
溜まったホコリと汚れが教えてくれました。

そして今ようやくこの汚れを取ることが出来る。
やっとそんな自分になれたんだ・・
そう思ったら涙が出て来ました。


汚れが取れていくのと同時に、
自分の心の曇りも取れていくような気がしました。

58歳の誕生日は大そうじで、
邪気払いと自分自身のリセットができた、
貴重な一日となりました。

見えないところを綺麗にすることの意味を
改めて感じた今回の体験でした。



ライ

次回の明科笑いヨガ&呼吸法クラブ
ラブウェーブの開催は、
7月16日(火)です。

 

安曇野市明科公民館1階和室
※当日部屋が変わる時があります)

13:00~15:00
持ち物  水分・ヨガマットかバスタオル
参加費  500円