何かひとつをやめた時、

同時にやらなくていいことが、
一つではなく二つも三つも、
それ以上に増える時があります。

例えば今年になって提供をやめた
「モツ煮」ですが、

いつも召し上がって下さったお客様には
残念な思いをさせてしまいましたが、
思い切ってやめてみて、
「楽になった」というのが正直なところです。

1.まず仕入れをしなくていい。
2.何度も茹でこぼして柔らかくなるまで煮なくていい。
3.モツの下処理がなくなった分、
 雑排水の汚れが減り掃除が楽になった。
4.営業中の盛り付け・温めの作業がない。

モツ煮ひとつやめただけで、
こんなに作業が減るのかと思いました。

また提供の仕方を変えたものもあります。
それはラーメンセットのテイクアウトです。

以前は当日でもご注文をお受けしていましたが、

今は、前日までにご注文を頂いた方のみとしています。

当日、注文をお受けしなくなったことで、
またやらなくていいことが増えました。

1.麺を多めに打たなくていい。
2.冷凍スープの在庫を持たなくていい。
 ➡注文分だけ作れば常に新鮮なものを提供できる。
3.営業中、突然のテイクアウトの準備で慌てなくていい。


ひとつを手放すことで、

同時に他のことも手放せることに気づきました。

そして手放したことで

入って来たもの、

それは時間であったり、
効率の良さであったり、

穏やかさであったり・・・

失うものもあるけれど、
入って来たものの価値を感じています。

今、もう一つやめようと思っているもの、
それは夏の名物、冷やし中華です。

 

こちらも残念に思われるお客様が、
いらっしゃるだろうと思いつつ決めました。

今後もメニューを減らしたり、
やり方を変えたりしていこうと思っているのです。

「どうして?」と聞かれたら、
「いろいろやるのが面倒くさくなっちゃったから」

 

なんて理由にならないですかね?

以前、しばらくブログが書けなかった時、
「なんか、面倒くさくなっちゃって・・」

そう言ったらスタッフが言いました。
「優子さん、それ老化!」と。

いろいろが面倒くさくなった時、
それは老化現象の始まりだそう。

確かにそんな影響も、

無きにしも非ずですが、

ちゃんとした理由もあるのです。

次回は、
なぜメニューを減らしたり、

やり方を変えているのか、
その理由について書いてみたいです。


 

4/19~4/24までは七十二候の
「葭始生(あしはじめてしょうず)の季節でした。

水辺の葦が芽吹き始める頃です。

葦はひょろひょろとして弱いようでいて、
何度倒れても、
茎が柔らかいので折れることがなく、
真っ直ぐ上に向かって成長を続けます。

 

先の見通しが立たず、
いつどうなるかわからない昨今ですが、


葦のように、
しっかりと根を張って仲間と繋がり、
柔軟で逞しくありたいな・・と思います。







ライ