先日庭の木を切り倒しました。隣の家にまでかかるようになり、これからこの木の手入れをするのは大変ということで、バッサリやってきました。

 

さてこの切った木をどうするか?一つはゴミ収集で持って行ってもらう。もう一つはバイオマスの会社で回収するという選択肢。この重いのをゴミ捨て場まで持っていくことを考えれば車に乗せないと駄目な状態。ならば一層の事隣町のバイオマスの会社にまで持っていくことにしました。

 

というのはうちの市では、本当に燃やすごみの扱いでそのまま燃やして終了らしいのです。ならば少しでもエネルギーとなればということで、持って行きました。工業団地のはずれにその工場はありました。元は造園業者だったようです。多分大量の木くずが出て困っていて、それを処理する所からこの発想が出たのでしょうね。今は、連結トラックが山盛りで木くずを持ってくる状態でした。

 

以前に見学に行ったバイオマス工場は、市の委託を受けて、市の枝木、草などゴミを代理で焼却処分するだけの所で、150坪ぐらいのところでやっていました。今回の所はその10倍ぐらいはありそうです。それだけ外部からの運び込みが多いのでしょう。

 

この会社はその町の委託だけでなく、周辺市町村の木くず、草木の処理も広く受け取っているようです。これは以前に見学に行った自治体より賢いですよね。というのは、発電施設はタービンの直径の二乗で発電効率が高まります。つまり、効率よく発電するためには大きい方が圧倒的に有利で、市の委託だけなんて言う制限を食らっているので、周辺自治体からの運び込みを拒否せざるを得ず、また持ち込みも拒否している状態なので、燃料が限られてくるんですね。これじゃ、人件費もまともに出ないでしょう。

 

一方で、恵比寿屋さんが済んでいるところから100kmほど離れたところでは、隣接する街でもバイオマス発電を作り、間伐材を燃やしていましたが、5年ほど前から間伐材の奪い合いが始まり、今の円安で間伐材が商品として売られるようになったので、休止状態らしいです。

 

SDGsだとかなんだとかで流行りましたが、無計画にやってしまったせいで、生き残れるところと衰退する所とはっきりしてしまいましたね。