比較的大きな会社では、就業規則は勿論、守秘義務の扱い方などなどの規則を作るのは簡単ですが、実行するのは難しいものです。

1やりたい事、2やれる事、3やらなければならない事の3つは別次元であって、それが一致することはほとんどないんです。人生においても、いい年こいて夢を追いかけ続け、結局それが幻想だったと気づいても続ける、そういう人がいますが、組織でやったら崩壊します。

 

どうも特定秘密で自衛官が大量処分にあったのは、他の制度や組織運営方法と齟齬があるようですね。この動画を見ると納得します。特定秘密を守りたいという気持ちはある、でも人員が足りない制度に齟齬がある、結果として求められていることとは違う結果になってしまう。これは現場の管理の問題じゃないと思いますよ。

会社でもこういうことは起きえますし、実際に起きているでしょう。例えばISOの監査対策で、計画書はじめ証拠書類の捏造なんて言うのはよく聞く話です。その制度の趣旨に合うように全体を作り直さなければならないのに、そこに追い付いていない、結局だましだまし運用しているうちに破綻したというコットはよくある話です。

 

これは現場の問題ではなく制度を作る側、指揮命令する側の責任なんですよね。だから現場が処分されるのは筋違いなのではないかと。これが行き過ぎると現場が逃げ出しますよ。日本の組織らしく、上が勉強していないからこういうことが起きます。魚は頭から腐っていくとは言いますが、あらゆる組織の人たちはこれを他山の石として制度を見直してください。