昨日のブックオフの事件はあり得るなぁと思ってみていました。

現金を受け渡しする商売ではどうしても数え間違いを装って横領することは結構あります。最初に勤務した職場では、パンショップの担当者が300万円の横領をしていたことがありました。何年にもかけて僅かな金額をちょろちょろとくすねていて、最後には結構いい金額を抜いたところでバレたようです。

 

今回のこの事件の場合は、買い取ったことにして現金を抜いたとなるとかなり悪質ですね。個人の犯罪が上場企業の株価をストップ安に近い状態までに追い込んだとなると、これは個人賠償は億では済まないかもしれません。実際被害金額は表に出ていませんが、発覚した金額がそれなりに行った可能性があります。

 

モノづくりであれば、説明書を読まなくても絶対使い方を間違わないような設計が可能ですが、人間の場合はそうはいきません。まずは倫理観を高める努力が必要ですが、実際には倫理を教える人がやらかすこともあるので、1)間違いが瞬時にわかる、2)訂正しない場合は重大な罰が与えられる、3)間違いが少なければ評価する規則を作る必要があるでしょう。

 

ただこの場合、買い取り価格の単価が10円単位のものであれば、監視する規則の運用コストがそんなに大きくはかけられないという問題、次にそもそも実店舗なので万引き対策(店舗によっては100万円単位らしい)となると、なかなか難しいでしょうね。かといってやらない訳にもいかず、となると商品単価に跳ね上がるのは必至でしょう。

 

あるいはバリューブックスみたいに完全にネットでしか販売しないようにするか。e-book offは既にありますしね、そこに集約していくか、そうなると中古流通構造も大きく変わる、あちらをいじればこちらも変わる状況になりそうです。

 

こういった事件は他の中古商品を扱い企業でも十分に起きうる話ですので、今一度監査をした方がよろしいかもしれませんよ。