先日EU議会の話をしました。その時に思いっきりロシアの影響がありそうだという話も書きました。どのようにやっているかというと、専用の動画サイトから延々と流しているようです。

 

こういうのを歴史的に追いかけて紹介しているのがこの本です。今から9年前ですので、若干古くはなっていますが、基本はエンタメとともにやってくるということでしょう。

恵比寿屋さんは高校の頃から、こういうのに興味がありいくつかソビエト系の映画を見ておりました。今も売られている戦艦ポチョムキンなどは、大スペクタクル映画としても通用します。もっとも初めて見たときは、あの歌舞伎役者のような大見得を切るところなんぞは笑ってみていました。

 

そういうところも含めエンタメとして作られているようです。そして直接的にはその主張を表現せず、徐々に徐々に入り込んでいきます。何度も見ているうちにその世界に引き込まれていくようにしていきます。youtubeなんかはいい例でしょう。さらに特定のキーワードについては機械的に配信停止、もう少し行くとチャンネル停止、フォロワーの数を一方的に減らすというのがまことしやかに言われています。これが本当であれば、かなりフィルターにかけられた偏った情報が流れていることになりますね。

 

日本で言えば、特定の情報配信会社が地方新聞を牛耳っている、広告代理店が出演者から何から選んでいるという実態を考えると、来れもまた簡単にプロパガンダに使いやすいということでもあるわけです。この本の中で後半の「ソフト右翼」なるものが特に使われていますが、左翼のやり方が記載されていないのは著者の意図がありそうな気がしますが。

 

入門書としては非常に面白いので読んでみるのも良いかと思います。