商売は正直に行うのが原則、その意味ではやらかした方が悪いのは分かります。ここには異論はありません。

ですが、何か違和感があるのですよ。日産と三菱以外全ての自動車メーカーとヤマハですよね。なぜこれだけ多くの会社が同時に「不正」をしたのか。

 

まず国土交通省から問い合わせがあって、はじめて分かったことになっています。ということは以前からなんかおかしいということが分かっていたわけですね。おそらく豊田自動織機のエンジンとダイハツあたりがきっかけなのかもしれません。同時にこれだけの会社から出てきたという同時に見つかったかの問題はこれでいいとして、なぜここ5年ぐらいの案件が同時に複数の会社で出てきたかです。

 

ここから恵比寿屋さんのゲスの勘繰りです。おそらく複数解釈可能な通達を役所が出していなかったか?の問題です。民間企業は監督官庁とガチで喧嘩するよりは、ここは頭を下げておいた方がまだコストがかからずに問題が沈静化するのではないかと思ったのではないかと。

 

ちなみに理数系の学校に行けば分かることですが、実験担当者の腕次第で測定の範囲は差がありますし、条件次第ではどうとでも変わります。例えば、気温18度と28度では燃費は全く変わります。そのあたりの実験条件をしっかり書いているのか、少なくとも以前は書かれていなかったようです。そういうことはなかったのか?という事です。

 

こういう問題を避けるためにドイツは、車を公的実験施設に持ち込んで実測で測り、それをカタログに書かせているとか。それでいいと思うんですよ。

 

何か役所の曖昧な指示、通達が現場を混乱させたのではないかと、そんな匂いがしてならんのです。