役所は言うに及ばず、取引先でもそうなんですが、用意周到性というのがなくなってきました。全てが場当たり的なんですよ。

 

これはこの仕事をする事は、どういう結果を求めることなのかの自覚がないのが原因かなと思っています。確かに守秘義務というのはありますけど、そうなれば何をやっているのか分からないように仕事を分割してしまうので、何のためにやっている作業なのか分からないようになります。そういうのは本来の業務のうちの僅かな部分だと思います。

 

象徴的なのはこの動画です。この通りかどうかは複数の情報源を得ないと分かりませんが、少なくとも担当者にはこのように映ったようです。同時並行で何かをやる、確かに二度手間三度手間を省きたいのは分かりますが、全く違う作業を同時並行でやるのはいいのですが、関連するものどちらかをいじれば別の所に影響が出るようなものを同時並行でやりますかね。インタビューの言外にそんな雰囲気が漂います。

 

恵比寿屋さんはMRJの計画が出たときに、その夢を応援したくて株を買いましたが・・・見事な低迷を続け、何年にもわたって延期を繰り返し、結局開発費丸ごと赤字になって撤退にとなりました。YS11の反省から云々という意見もありますけど、本当にそうだったのかなと。

で、一般企業を見てもそうなんですが、どこの企業でも役所でも場当たり的になった気がします。その原因としてIT関係で随分便利になったことがあるんじゃないかと思っています。予定表に入れておけば自動的に警告が出て、これを始めろあれを終わらせろみたいなのが出ますけど、それに慣れ切ってるんですかね。そこに至るまでにやるべき事ととやった方がい事と、やれる事とやってはいけない事をしっかり考えるところから始めるべきなんじゃないかと思いますよ。