日産自動車が部品業者の値段を引き上げようとしたところ、拒絶されただけでなく取引停止を言われたとか。

このブログでも何回か書いているネタです。

いやーこれは勤め人しか経験していないと、極悪非道に見えますけど、経営者からすれば日常世界ですよ。逆に言うと、下請けだからってなめんなよ、いつでも斬ったるわ!ぐらいの気概を持っていないと経営者としては失格です。

 

いうか言わないかは別ですよ。そのくらいのオーラをもって交渉しないと何事も上手くいかんという事です。

 

で、恵比寿屋さんがお付き合いさせている某会社でOEMでプライム上場企業の会社に納品している会社があります。ここ2年間資材の高騰で、値上げしないと赤字になる、そうでなくても粗利が15%切る状態で、明らかにこれまで値上げの努力をしてこなかったのがもろに分かる状態でした。右から左に持って行く商社ですら20%以上が常識で、研究開発までやっている会社なら30%は欲しいところです。

 

さすがに従業員が辞めそうになってきたので、値上げを要求したところ案の定「それはできません」と突っぱねられてすごすごと返ってきたそうです。親が死んで20代で社長業を継いだ社長なので、交渉というかハッタリというか、そういうところの凄みが全くない社長なんで、交渉の初期段階で引いてきちゃったんでしょうね。

 

そこで、「従業員にも女房子供がいるんだよ」とプレッシャーをかけてもう一回行かせました。今度は同じことを言われたら斬り返す勢いで、色々準備を仕込んでおきました。流石に今回は上手く行ったようです。

 

何を仕込んだかはここでは書きませんが、相手がでかくなればその分隙ができるもんなんですよとだけ言っておきましょう。これからは、よそが値上げしてから自分もではなく、自分から仕掛けていけるように交渉能力をつけて欲しいものです。