どうも日本人は丁寧に対応することと、優柔不断とごっちゃになっています。

 

日本語の文法構造上、丁寧語、尊敬語を使うと主語が分からなくなり(その分丁寧語で誰の事か分かるが)、能動的にやったことが受動的表現と似て来るので、何が何だか分からなくなります。

 

こういうのを知っているかどうかで随分対応が変わってきます。

先日退任させられた垂秀夫大使ですが、こんなことを言ってたそうです。

 

こういう態度をされたときに、日本は丁寧に日本風に言うから弱腰であると相手に見られ、さらに突っ込みが入ってくるのです。多分激高していったのではなく、落ち着いた語調で丁寧に行ったのでしょう。垂大使のような発言が相手には伝わりやすいですし、相手を苛立たせなることなく、止めさせることが可能になります。

 

垂大使のような対応の方が、相手も本音で話ができる相手と認識するようになります。

 

これはヤクザ相手でも同じです。下っ端のチンピラはともかく、ある程度格上の人であれば、相手も空気を読んできちんと対応してきます。空気が読めないのは、モリカケを騒ぎ立てたような逝っちゃっている人ぐらいなもんですよ。

 

しかし、垂大使を退任させたのは国家として大きな損失ですよ。某首相は人事が云々言ってますけど、どうしようもない人事になってしまいました。実に残念なことです。