ある人が言った。他人の家に養子に行くあるいは婿に行くのは心得るべきことがある。その心得が悪ければ、家督相続は難しい。その心得というのは、今の親の家を出てあちらの家督を相続するのは、前世からの因縁があると思い、行先の親を真実の親と思い、元の家の親は親戚扱いしなさい。新しい親を親とするのが天下の掟なので、この掟に反して元の親を親として親切にして新しい親を粗末にするようであれば、養父母は嫌がり縁を解消されることになればそれは養子や婿の過ちである。

 

婿に行くにしても養子に行くにしても、実の親がしっかり言っておくべきことがある。これから我が家を離れて他所に行って家督相続に行ってから、両親に嫌われて家を追い出されて戻ってくることはするな。この家で死んで相手の家に生まれたものとして思い、あちらの親を実の父母をとして孝行しなさいときつく言っておきなさい。

 

娘を嫁に行かせるにしても同じことである。夫の家の家風を守り何事にも倹約して、義理の両親によく仕え常に気を遣い、女の操を正しくしなさい。実の母親はこの点をよく言い聞かせなさい。この教訓に背いて女の道から外れるようであれば、夫に去られてしまい大いなる恥である。

 

貞女は二人の夫に仕えることはないと一度嫁に行ったら、たとえ許せないことがあっても辛抱して貞心を失ってはならない。自分が気に入らないからといって、女の方ら離婚を言い出すようなことをしてはならない。

 

婿も養子も嫁も、実の親の教えを得忘れず、新しい家に行ったならば、この教えをしっかり学びなさい。

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これがですね、義理の両親と住んでいるわけでもないのに、夫と二人暮らしなのに、「私の父なら」とか「私の実家では」と延々いうおバカさんがいます。本当にいるんですよ。義理の両親と話が合わないのであればまだしも、あくまでもMy Wayを推し進める人の愚痴を聞かされたことがあります。

 

あんたなんで結婚したの?とツッコみたくなりますね。予想通り、あっさり離婚になりました。あれじゃ配偶者は大変だったろうなぁ。これがですね、某やんごとなき身分の方は思いっきりそれを押し付けるらしいですが。「あらそこのゴミが落ちてるわよ」「何回言わせるの?」とか。関わりたくないですね。