全ての人は、ともかく心に慎みをもって言葉を恭しく、謙遜を守り、礼儀を乱さないように付きあえば、相手もその徳に感化されて慕うようになり、自然と真の友となるだろう。

 

大抵の面友はちょっとしたことでも諂いがあり、人の心を喜ばせるものがあるので、付き合いは良いものである。心友は相手の行いが悪ければ直ぐに諫めるので、愚かな人はその実情を理解できないため、却って恨みを買うことになり曾円となることがある。こういう事から、実意をもって相手に諫めても、柔らかに相手に伝えて導かなければ、朋友であってもしばしばやっていれば疎んじられるようになるだろう。

 

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言葉と態度が丁寧で礼儀もしっかりしている人は中々いないものです。それこそ上流階級の一部の人ぐらいでしょうね。下に行くほど酷いというのが、ヨーロッパ人的思考です。何で自国民をあそこ迄扱えるんだろう?と思う事すらあります。特に、イギリス、フランスでは。

 

さて、後段は下手するとトンデモなことになります。まずは諫める側がきちんと判断出来ているかどうかです。別に相談したわけでもないのに、「お前はこうすべきだ」と本当に余計なお世話を言い放った挙句に、「人の話を素直に聞かない!」とぶちぎれる人がたまにいます。

 

そういう人は「俺は本当のことを言うから嫌われる」「良薬口に苦し、しっかりと話を聞け」と勲章でも貰ったかのような面をして言う人がいますが、これこそ極悪な人間というべきでしょう。こういう人に限ってろくすっぽ状況を確認せず、「お前はこうだ」と決めつけから入ってきます。恵比寿屋さんはそういう人は片っ端から縁切りをしているのでそういう人はいません。以前はこういう頭のおかしい人に随分悩まされました。これが起きる原因はまずは自分にこういう方針と結果を得たいという明確な方向性を持っていなかったことが大きかったですね。その次は、この人だったら分かるだろうという甘え。

 

所詮他人ですよ。わかりゃしませんから。で、こういうい人と絡んでいるとそのうち人生そのものを支配しようとしてきますので、遠ざけておきましょう。

 

ちゃんとわかっている人は、前段の言葉と態度が丁寧で礼儀もしっかりしていなければ、人は聞こうとすらしないことを分かっていますから。「俺は本当のことを言うから嫌われる」「良薬口に苦し、しっかりと話を聞け」は馬鹿の極みですので近づかない事。これは夫婦の間であってもそうですからね。