研究者でもないのに偉そうなことを言うのは何ですが、問題はあるとはわかっているのに、なぜ日本の経営学者は日本の生産性の低さについて研究しないのでしょうか?

 

本当に不思議です。企業のあらさがしをするのが嫌なら、一番身近な大学中か役所でもあさってみたらいくらでも出てきそうですけどね。

 

生産性の低い所と高いところを比較すると見事なまでに差があります。まずは生産性の高い生産現場と比較しましょう。

 

生産現場の労働者の方が仕事に対するプライドが一般的に高いのです。どこまで仕事をやったのか明確に分かるからなのでしょうけど、やっていいこととやっては駄目なことが明確になっており、まあこの位いいかという安易な発想にはあまりなりません。

 

一方、ホワイトカラーと言われる事務職はまずは自分の仕事自体が全体の流れのどの位置にあるか分かっていない人が多いようです。そして、その作業をするかどうかについて自分たちに選択権があるかのように勘違いしている人たちがいます。

 

先日驚いたのは、某国の大使が自治体の首長に会いたいと申し入れたところ、首長の秘書課が自分たちには関係ない、会う理由がないと面会拒否を出したようです。大使と言えば国家の代表ですよ。そういう人が会いたいと言ってきているということは、物見遊山や暇つぶしできているわけではありません。来るだけでもどれだけコストがかかっていると思ってます?

 

ところが秘書課は私には関係ないと切ってしまうのです。近所のクレーマーが市長に会わせろとごねているのではありません。その私というのは、傍から見ていると自治体の代表者のようなふるまいです。自治体の代表者は首長ですから。首長にお伺いも立てずに「会いません」というのは越権行為なんですよ。それを自分の権限だと思い込んでいます。

 

間接的に聞いた話では、その自治体にある大学にその国の留学生が多いので、ご挨拶とゆくゆくは姉妹都市提携にしたかったようですが、それを見事にすっ飛ばされたせいで大使は「歓迎されないなら行かない」と拗ねてしまったようです。姉妹都市の相手先は産業が似ているので、貿易に直結する話でその自治体の産業発展に大きくつながる話だったのにね。秘書課はそこまで自分の都市の勉強もしていないようですし、ましてや相手の国についても勉強してなさそうです。

 

で、大使はよその自治体との提携を進めてしまいました。その話を聞いて首長がやっと動き出したようですが、時すでに遅し。もしやるにしても完全に足元を見られますよ。

 

こういう事件はあっちこっちであるようですね。面倒なことは私の仕事ではない、3年で人事異動だし、それまでしらばっくれてればいいみたいな発想があるのかもしれません。