東京都知事選が昨日ありましたが、それに先立って様々な議論があったようです。

 

武漢ウィルス罹患者が選挙期間中に急速に増えました。それに加え、海外からの帰国者の選挙についても問題になったようです。

 

ご存じのように、海外からの帰国者は2週間自宅あるいは専用のホテルに隔離することになります。すると、投票に行けない人が出て来るという問題です。

 

既に発症し入院している人は、そもそも身動きが取れないから、当人もあきらめるでしょう。海外帰国者はピンピンしているのになぜ投票を止められるのだ?という議論があったそうです。個人の投票の権利は憲法によって保障されるべきものであって、健康な人を帰国者だからと言って投票させないのは権利の侵害であると。

 

この権利の主張自体は止めるものではなりません。

 

しかし、そもそも選挙があることはかなり前から分かっており、投票したければそれに間に合うように帰国すればいいだけの話なので、これは議論に値しないと思います。

 

ところがこれを延々とやっており、医師が許可を出せばよい、投票そのもののやり方を変えればよいなどなど、かなりごねていた一派があったようです。

 

この話を聞いて、まずこれを思い出しました。

 

サボタージュ・マニュアル 諜報活動が照らす組織経営の本質

 

一見するとまともな権利要求のように見えていて、実は議論による組織をぶち壊す方法とそっくりなのです。その話はいましてもしょうがないよね、全体の利益から比べれば小さいよねというようなことを延々と突き廻し、ストレスを与え時間を奪い、まともな思考を停止させるやり方なのです。

 

こういうのは、笑いが起こっているうちであればまだしも、このようなひっ迫した状態で持ち出したというのは何か意図を感じます。言い出した本人はわざとやったのか天然でやったのか分かりませんが、得てしてこういう工作はその自覚がないままに誰かにそそのかされてやっているものです。

 

常に本筋は何かを見定めて行動しないと、我々は武漢ウイルスで内側から崩壊することになります。