世の中にはいろんな人がいますが、少なくとも専門家に依頼するならば最低限のギャラってもんがあります。

 

友人の大学の教員のところに回ってきた依頼では、某市の水道料金の適正化委員会の委員の依頼があったそうです。その市は平成の大合併の時に、水道料金をそのまま据え置きで合併しました。こんなことは当然クレームがつくのは予想つく話で、市議たちのやらずふんだくりってことになりますね。

 

直ぐに同じ市内なのになぜ料金が違うんだと住民が騒ぎ始め、市役所にクレームが来るようになり、市議会も黙っていられずに検討委員会を立ち上げたそうです。

 

そのギャラは1日いくらだと思います?片道2時間かかる処です。会議の前に1時間半の打ち合わせを求められました。当然、委員の名前に教授の肩書で本名が記載されます。将来にわたってその報告書に責任を持つのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

何と8000円です。大学教授を丸一日拘束して8000円ですよ。学生のバイトじゃないんだから、この金額はないでしょう。

ちなみに公認会計士も呼び出されました。弁護士と同じくらいの難しい試験です。さて、いくらでしょう?

 

 

 

 

 

 

 

 

同じく8000円です。通常、公認会計士を1日拘束すれば最低15万円です。

この料金で条例で決まっているからこれ以上駄目ですと言われたそうです。この自治体は、財政破綻しているわけではありません。

社会貢献と雖も、その委員をやるために2時間の会議で何時間準備します?なんの準備もなくやりますか?

当然プロとしての成果を求めるべきです。相手がプロであるならば、それなりのギャラを出すのは当然じゃないでしょうか。

 

社会貢献という美名のもとに本当のプロにタダ同然の働きをさせるのは、プロを育てないことにつながりませんか?

 

しかも、用意された台本したがって読み上げるという仕事だったそうです。これって、諮問委員会ではなく公務員のやりたい放題ですよね。知らない住民はいい面の皮ですよ。