人々のために天のすることをする人は君主であるので、民の父母となる。君主に父母のような心を持たなければ、君主ではない。君主は国の心を持ち、国が息をするようになさりなさい。

 

景行天皇第二皇子で、小碓皇子という名前であった。武略、神道に通じ、武術の太祖である。尾張国の熱田大明神がこれである。

 

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君主を今でいうならばリーダーと置き換えましょうか。リーダーが部下に接する態度は父母のように行いなさいというのは、心学の論者すべてに共通していそうです。

まずは親として子供の部下を育てなさい。幼児が食事をするときに溢そうが、おもらししようが、むきになって怒る親はいないことはないですが明らかにオカシイ親です。子供は一足飛びに成長するわけではありません。そこそこできるようになると、生意気を言うようになります。

そこでブチ切れる親も親ではありません。生意気を言っていると自覚させるのが親です。

このようにして部下を育てなさいというところでしょう。

いい大人に対してこんなことを指示しなければならないのか!と思うことはありますけどね、自分もいきなりできるようになったわけではありませんし。

 

さて、君主を今で言ったら総理大臣、大統領とおきかえましょうか。

今の状態で置き換えたら、君主は親と同じようなものなのだから、もう少し敬いなさい。どんなに嫌いであっても、民たちの選挙によってあなた達と同様に信任を問われているのです。とでも書かれてしまいそうです。

少なくともイギリスやフランスの国会と比べて、日本やアメリカの質問やヤジの飛ばし方が幼稚ですよね。