私が治めることがあれば、実行する方法は全て尊が見える範囲を治めなさい。我は退いて世の見えないところを治めよう。つまり、身に満つの八尺瓊[1]をとって、長く隠れていよう。

 


[1] 八尺瓊(やさかに)は、珠や勾玉を通して八尺の長さで輪にしたもの。

 

国を直接治めるのは天皇家、神は見えない裏方をやって頂けるということでしょうか。

今で言ったら、政治家や会社経営者がしっかり見える範囲を管理しなさい。どうしようもない部分は神頼み。

ということは、神に最初から頼むようなことをしないで、まずは自分たちでやりなさいよというのようです。

 

景気が悪いと政治が悪い、生活保護は世間が悪い、災害が起きれば政府のせい、何でもかんでも人のせいにするなよというところでしょうか。