陰裏の豆も弾け時

 

はじめて聞いた諺ですが、季節が来れば種から芽吹くように、時期が来ればことが動くという意味だそうです。

 

何か分かるような気がします。若い頃は力づくでも、今すぐみたいなことをやっていましたが、そういうように力づくで何かしようとすると大体ろくな結果になりませんでした。

 

いじりすぎて、事を悪化させることに気付いたのはいつ頃でしょうか。

 

特に人相手の仕事の場合は、やり過ぎて相手がドン引きしてしまい失敗したことが何回かありました。

 

今は果報は寝て待てみたいな感じで、やれるだけのことはやったから、結果は天にお任せしようという感じになってきました。老化したんですかねぇ。

 

いやそうでもないのかな。定年寸前の人が、息巻いて「すぐにこうでなければならない!」とやってましたが、下の人は引いていました。言っていることはいい事なのに、まわりの人に嫌気を催させているんですよね。

 

例えば、教育効果を見ていくと倫理教育なんていうのは殆どが明日から使える物ではありません。ある程度地位のある状態になって、初めて役立つようなことがあります。

 

つまり教育を受けてから20年30年後に役立つ、しかもその人達が社会の中心になってようやく社会に普及し始める。そして、安定化するにはその人の子供たちが社会の中心になるときまでかかるのですよ。だから今すぐなんとかして社会を変えようなんて言うのは、無智蒙昧、傲慢極まりない事だと思うようになりました。

 

二位じゃダメなんですか?の政策から、10年で実際に競争力がガタ落ちになりました。一度落ちると取り戻すのは3倍の努力が必要です。

 

今のところ実験機の段階だからまだ社会にはそれほど影響でませんが、これが民政品に応用される5-6年後にはかなり影響が出るかもしれません。

 

逆な意味で、陰裏の豆も弾け時なのです。