人は善悪の付き合いで変わるものなので、常に善い友人を選んで、悪い友を遠ざけるようにしなさい。付き合い方は、しっかり礼儀を守り、あまり気軽にしていれば、思わぬ無礼になるものだ。

 

礼儀を目立つようにすると、町人の付き合いは疎遠になりがちなので、付き合いは十分に和に注意して心の中では礼儀を崩してはならない。春の花見、夏の納涼、月の夕方、雪の朝などに触れて、時々酒や肴を少々買って集まり、互いに自分のため他人のために悪い事は言わない。または、昔の人の善意やありがたい事や恐ろしい事、趣ある事などを語り合い、楽しむときは今まで知らなかったことを聞いて、しばらくは世間から離れて心安らかになる。血の気も穏やかになり自然と養生になるようなのが本当の友である。

 

 

気の置けない仲というのは有難いものですが、あまりにも気を遣わないというのも問題です。

 

どの家にも触ってはいけない話題があります。どうしてもその話題に触れなければならないときは、かなり気を遣い相手を怒らせないように伝えてやる必要があります。事実だからとかみんな知っていることだからと雑にやってはいけません。

 

特にこの点について学生は注意すべきです、無礼講だからと本当に無礼に接したら、次はありません。「悪事は千里を走る」です。

 

田舎ではこういう点は、思いっきり無礼である一方で、それが無礼にあたるの?と思える不思議な事が多々あります。ローカルルールがあるので、充分に注意しましょう。

 

また、第三者がいるところでいつも通りの接し方をして失敗した事はありませんか?友人に限らず嫁や子供と第三と会うときは、十分に注意しましょう。

 

それと付き合う相手も重要です。言葉は感染します。感染しますと思考も感染します。どうも最近調子がおかしいなと思うとき、いつも話をする人がどのような言葉を使っているか観察してみてください。意外とダメな原因が分かるかもしれません。