身分の上下に関わらず、婚礼は一生のうち目出度いことであるので、その婚礼の日を迎える人も、結婚してかなり時間がたった者も祝う気持ちに違いはない。賤しい心があると、婚礼が終わるとすぐに嫁が持ってきた着物や諸道具に至るまで、ケチをつけて不満に思う。

 

この邪気が始まりで嫁のやることなす事目くじらを立てたり、嫁の実家から送られてきたものに質がどうのと、考え次第でどうにでもなることを、女房は夫の思い通りになるべきだとばかりに遠慮がない行動は男として慎まなければならないことである。

 

結局、女が静かにしていないのは元からそういうものだと言い聞かせて教えてれば、どのようにも夫も思う通りになるだろう。女がおとなしくしないのは、夫がおとなしくないからである。さて、女房は家の中を預かる立場であるので、様々なことを大切にしてしとやかにしなさい。下女や小物まで女主人の振る舞いを見て、良くも悪くもなるものだ。舅姑をはじめ、夫を大切に扱いなさい。

 

総じて女が夫に避けられるのは、第一に妬み、第二に品行が悪い、第三に家の事をいい加減にすることから生じる。こういったことは、だいたい離婚につながるので、女として心得る重要事項である。

 

 

夫婦喧嘩はどっちが悪いだのというもんじゃありません。それって、じゃれてるの?と思うようなこともあります。他人としては近づきたくはありません。

 

でも子供は見てます。あなた方のような喧嘩を、子供にもしてもらいたいならいくらでもおやりなさい。今なら児童相談所が乗り込んでくるでしょう。

 

さて、夫が妻をいいなりにさせようというのは今となってはほとんど聞きませんが、妻が夫をいいなりにさせようとしているのはたまに聞きます。よくもまぁ他人様に自分の家の恥を晒して、「言ってやったぜ」なんてドヤ顔しているのを見ると、本当に旦那が可愛そうでなりません。フェミニズムの影響なんでしょうか。単性生殖で子孫を増やしているかのようなファンタジーを本気で信じている人もいるようですね。

 

さて、姑と嫁との確執はもうこれは遺伝子行動学的なレベルだからあきらめろと言う話もあります。

 

 

利己的な遺伝子

 

 
その一方で、きちんとしている嫁姑もいます。これはお互いの育ちによるところが大きそうです。姑に仕えよとは言いません。ちょっとした気遣いで全然変わるのですよ。
 
なお、女性の言葉は男性同士でしゃべったとしたらぶん殴られるようなことを平気で言っていることがあります。女性の方がいざとなるときつい言葉を使いがちなので、半分ぐらいしか行っていないような気分でもそのくらいで止めておかないと、本当に収拾がつかなくなります。
 
男性の方は、「そんなこと分かるだろ?」というような事であっても、嫁にはわざわざ言葉にしてやる必要があるようです。
 
もう、男女でも年齢でも脳の構造も思考も違うのだから、お互い合わせようとする事と諦めが肝心なのかもしれません。
 
何故夫婦の事を言うのか、商売とは関係ないだろ?と思うかもしれません。自営業ではそんなことでは、会社をつぶします。社長さんというのは孤独な商売です。嫁にも言えない守秘義務を負うことがありますし、嫁にも言えないような恥ずかしい目にも遭います。何も言わないというのは嫁に気を遣っているのです。
 
家に帰ると嫁は「お願い」のつもりでも、夫は疲れていると責め立てられている感じになります。一方うまく行っている社長は、嫁のフォローが非常にうまい。女性社長の場合、夫は前に出る事はなくフォローしていることが多いです。少なくとも、家庭でイライラを発生させない努力はしていますね。
 
ただし、「イライラさせないで」とか「こうすべきだ」という言葉は却って人を苛立たせますので、注意しましょう。