養父養母はさらに大切にすべきである。血がつながっていないのに、よく養育をした上に財産、跡目を授けてくれる事は、大変ありがたく非常に大きな思いである。だから特に孝行するのがしんどいという事はないだろう。

不断から親の好みや、嫌いな事を考えて差し上げなさい。食事なども神仏がいらっしゃるようにしなさい。寝起きなさるにも気を遣い、自分がよそに出かけて行ったり帰って来たりするにも、ただいま帰りましたと何があったかをお伺いして、少しでも気ままな感じがないように、うやうやしくするには(親が)世間へ遠慮することがあってはならないので、十分に孝行を尽すべき事である。

 

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昭和の初期までは、普通に養子に出すことはあったようです。

私の祖母には血のつながらない弟がいました。尋常小学校の頃に養子できたようですが、兵隊にとられ上海で戦死したようです。

昔は多産多死で、大人まで育つのはなかなかいなかったようです。曾祖父は町議会議員だったようで、跡継ぎが欲しかったのでしょう。