旅の途中
本棚を眺めていたら、なんだかとても懐かしい気持ちになった。
音楽もそうだけど、本も、それを読んだ季節や場所の記憶と濃密に結びついている。
音楽との違いは、言葉というなんとも捉えどころのないもので繋がっているということ。
その言葉たちは、自分を構成する一部になっていて、昔読んだ本をめくってみるとその頃の景色や人々の記憶でも、感情でもなく、その頃の思いを記憶から呼び覚ます。
楽しく苦しい旅の途中。
歳を重ねると自分の移動距離が良く分からなくなるけど、でも、随分遠くまで来たなと思う。
日記を書かない自分はこんな形で移動距離を知ることになる。
あの頃の自分は今の自分を望んでいたのかな。
また、列車に飛び乗らなきゃ。
次は何処に行くんだろう。
たどり着くことに意味があるわけじゃないことくらい知ってる。
目的地なんて無いことだって。
いつか、途中を楽しむことに意味を見出せる日がくるかな。
分かっていてもできないことの一つが、とても大事だと知っていることってない?
