導入:リハビリの「当たり前」を疑ってみる
まとめ:
脳性麻痺のお子さんのリハビリ。
バスケットボールのパスがうまくいかないという相談を受けたら、皆さんはどう考えますか?
「体幹をしっかり固定しよう」
「腕の振り方を修正しよう」
「筋力を鍛えよう」
こうした内容を思い浮かべたりします?
でも、今日の私は少し違うアプローチをとってみました。
違和感の正体:届かせたい「欲」が動きを邪魔する
実際に彼にパスを投げてもらうと、確かにコントロールを失い、体が崩れてしまいます。
そこで、彼の中に何が起きているのかを一緒に探っていきました。
- 距離感の確認:「相手との距離をイメージしてる?」→「してる」
- プランの確認:「その距離に対して、どう体を使うか決めてる?」→「……微妙」
- 実践:「よし、決めてやってみよう!」
ここで面白い現象が起きます。「うまくコントロールしよう」「あそこまで届けなきゃ」という「結果をだそう!」が先走った瞬間、彼の体は緊張し、バランスを崩して暴投してしまったのです。
提案:自分を「ボールの軌道」に合わせてあげるだけ
「体をどう動かすか」を細かく指示するのをやめ、私はこう伝えました。
「理想のボールの軌道だけイメージして。あとは、自分の体をその軌道に合わせてあげるだけでいいよ」
「自分が投げる」という意識を、「ボールの通り道に体を添わせる」という意識に変えてもらったんです。
変化:力まないほうが、結果が出る
この指示で投げた瞬間、彼の体の崩れはスッと抑制されました。
パスは見事に相手のもとへ。
本人が一番気づいたのは、「あ、こんなにも力まなくていいんだ」
「もっと頑張らなきゃ」と思っていた動きが、実はスムーズな動きをブロックしていた。「頑張ってコントロールしよう」という意識が、実は一番のブレーキになっていたんですね。
まとめ:
「頑張る」を手放したら、ボールはもっと遠くへ飛んだ。
筋力を鍛えるリハビリも大切ですが、時には「欲」を抑制するだけで、体は本来の力を発揮してくれるようです。
yeah!!