第6弾 | パパ?のブログ

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しばしば記事を書くのを怠けてしまいますが、今は過去に乗った車、運転した車のことをメインに書いていきます。それぞれの車の良い点や悪い点も含めて紹介しています。イメージとはかけ離れた実態を持った車種もあるので、少しでも参考になれば幸いです。

第6弾は「ザ・モンスターサルーン」

「メルセデス・ベンツ
 AMG S600L 7.0」


です。



W140のS600LをAMGが何と7055ccまで
排気量拡大した車です。
僕のは97年式だったのでもちろん
PTS付き。ディーラー車だったので、
今となってはカス同然のITGSのマルチが
ついていて、ライトは中国製の訳の
分からないHIDが入っていたので、
途中でベロフに交換しました。

僕、この車はポルシェ乗りが最初に
オーダーしたんじゃないかな?と思います。
なぜなら外装色は普通のブリリアントシルバー
なのですが、内装がオール紫なんです。。。ショック!

まぁそれに惚れて買ったんですが、
どんな色かというと、たまにポルシェ928GTSにある
外装シルバー、内装紫と全く同じ色。
これがシートだけでなく天井もカーペットも
トランクもダッシュボードもピラーの内張りも
ステアリングパッドも全て容赦なく同じ色なんです(笑)
同乗者はみんなこの世界観に圧倒されていました。

この車、確か新車当時の車両本体価格が
2880万円。
これにオールレザーインテリアだけで
440万円のオプションなんですが、このレザーの色は
今で言うデジーノで、しかもオリジナルのカラーなので、
その色の開発だけでも100万円とかかかっているはずで、
取得税等も全て加味すると乗り出しで4000万円近い
金額になっているのは間違いないです。
一体どんな人がオーダーしたのか。。。汗

パワーは
496馬力!!!!!

正直今の時代は496馬力以上ある車なんて
ざらにありますし、数値的にはそれほど驚く
ものではないのかも知れません。

でも20年も前のNAの496馬力は
正直とんでもない破壊力でしたドンッドンッドンッ

出足は2速発進ということもあり、
正直かなり鈍いのですが、それは
物理的なものの他に73.4キロもある
トルクの為にミッションが逝ったら
嫌なので、自発的に発進は控えめにしていた事も
あります。
正直前期型の408馬力エンジンのノーマル
600SELの4速オートマの方が圧倒的に
鋭い発進をします。
でもこの車は40キロくらいまで控えめに
加速して、そこからアクセルを床まで踏むと
恐ろしい勢いで加速しました。

特に中間加速はちょっと信じられない加速で、
追い越し加速でキックダウンをしたりすると
タイムスリップしてしまうのではないかと
思うくらいの加速をしましたにひひ

一度ポルシェの997カレラSが第三京浜で
ものすごくマナーの悪い運転をしていたので、
イラッとして煽った事があります。
たまたま彼も僕も都筑のインターでおりて
信号で並んだのですが、当然彼は相当
ボルテージが上がっているようで、僕の方を
ものすごい形相でにらんでいました。

僕はわざと鼻をほじりながら
「なんだ?この遅い車は。。。」
みたいな目でわざとポルシェをしれーっと見て。。。
信号が青になった瞬間に彼はフル加速。
僕は当然ミッションをいたわる為に
40キロまではゆっくり。その後は
アクセルを床まで踏み込んだら一気に
ブチ抜けました(笑)
その時に7.0に改めて惚れ込みましたドキドキ

次の赤信号で再度並びまして、
彼は頭から湯気を出してこっちを睨みつけているのが
分かり吹き出しそうでした。
その人からしたら10年以上も前の
巨大なSクラスにぶち抜かれたんだから
間違いなく不快だったと思いますにひひ
ちなみにポルシェに乗っていらっしゃる方。
これは全くポルシェを馬鹿にしている訳ではなく、
単純にその人に対してイラッとしただけですので、
どうかお気を悪くされないでください。

当然高速巡航には最高の車で、
軽井沢等に行くときは常にこの車でした。
超高速で長時間走っていても全然怖くないし、
全く疲れないので、出張で大阪に行く時等、
翌日の朝一から仕事が入っているとき、
よくこれで大阪まで走っていっていました。
正直法律と道路状況が許せば、ガソリンが
無くなるまでの間、どんなに長い時間でも
250キロ巡航ができそうな車です。

まぁその分、燃費は最悪でしたが(笑)
本気で踏んでいると燃料のゲージが
まるで時計の秒針のようなスピードで
左に動いていって別の意味で怖かったですショック!

当時はガソリンが超高い時代で、
三田の慶應の近くのエネオスでは
ハイオクがリッター200円でした。
その時僕はクアトロポルテと7.0の2台持ちで
毎日車に乗っていたので、毎月のガソリン代が
なんと10万円もしていたのを覚えています。。。
何しろランプがついてスタンドに入ると
どっちもガソリンタンクが100リッターなので、
1回の給油で18000円近くしてまして。。。ダウン
おしっこちびりそうでした。
この時はガソリンが高すぎて、道が全般的に
空いていて、栃木でゴルフして、お風呂を上がった
1時間半後にはもう世田谷の家でテレビを観ているなんて
ことも無理なくできました。

因にこの車、やはりだいぶ無理して作っている
車なのか結構よく壊れました。
ハンチングが出たり、足回りがすぐ逝ったり。。。
なんだかんだ修理に250万くらいかかりまして。
やはり維持は簡単な車ではないですね。
自動車税も111000円。そして今はそれに1.1倍ですし。
でも完調の時の気持ちよさといったら
一度味わったら止められません。
特にこれにポテンザのRE050をはかせると
もうこれ以上なにを車に求めるのか?
というくらいの至福の時間を味わう事ができます。
修理から上がったばかりの車を
大雨の中、ストレートで一切の恐怖感なく
軽くB747の失速スピードを超えていった時は
本当に度肝を抜かれましたえっ

でもパーツは本当に嫌になるくらい高いのです。
ブレーキのローターを交換する時に、ノーマルの
S600Lとパッドは同じなのですが、ローターだけ
ノーマルより直径1cm大きいだけなのに、値段が
ノーマルが1枚16000円なのに対して、これは
116000円。。。汗
まぁ詐欺みたいなものでした(笑)

自分のミスで無駄な金がかかった事もあります。
エンジンがものすごい熱を発するので、
エンジンルームのゴム類の延命措置として、
駐車する時にはボンネットを半開きにしていた事が
多かったのですが、一度栃木の真岡でゴルフをして
帰りにうっかり閉め忘れて走りまして。。。
真っ暗な山道で急にボンネットが浮き上がるのが
見えたのです。
フルブレーキをしようかと思ったのですが、
後続車が運転の下手な友人でして、僕がここで
パニックブレーキを踏んだら絶対に
追突するだろうなと思い、ボンネットは諦めました。
当然ヒンジがダメになってしまい走行不能に。。。
宇都宮のヤナセに受け入れのお願いをしてJAFを呼び、
JAFが来る時間に合わせてタクシーも呼び、
ヤナセには車だけ行く旨を了承してもらって、
僕はそのまま宇都宮駅から新幹線で先に帰した
友人を追いかけて焼肉を食べに行きました。

ちなみにこの日は11月28日で、ヤナセから
翌日連絡があり、「日本にボンネットの在庫がない」
と言われました。
急遽ドイツから空輸してもらい修理完了したのが
12月27日。
ヤナセも仕事納めを過ぎていたのですが、
空けてください12月28日にとりに行きました。
せっかくなので山形に実家のある女友達を
連れて宇都宮で餃子を食べ、そのまま駅まで
送って女友達は実家に。僕は東京に帰りました。
ヤナセだって中古パーツを使ってくれても良いのに・・・

ところで僕は歴代のSクラスの中でW140が
ダントツで一番好きなのです。
なぜなら往年のベンツらしさの集大成で
あるだけでなく、明らかに一番奥が深いからです。
何が奥が深いかというと、全容が
掴めないのです。
つまりAMGの7.0なんて普通な方で、
同じAMGでも95年式だけ525馬力の7.2という
モデルが存在しているし、どうもごく少数
SL73と同じ7.3リッターを積んだモデルがあるらしいし、
セダンだけでなくブルネイの国王が特注した
ステーションワゴンのしかもクーペフェイスの
S73Tというモデルがあるらしいし、
ついでに日本にはこの国王と個人的に仲いい人がいて、
一緒にこれを発注していて日本にも実はS73Tが
1台だけ存在している可能性があるらしいし、
しかもこのエンジンはSLのが525馬力なのに対して、
565馬力あるらしいし。。。
更にカールソンの7.4リッターはあるし、
ブラバスの6.9はあるし、7.3Sもあるし。。。
もう本当に本当に奥が深いというか、
もはや完全に訳が分からないのです。。。

ついでにこのM120エンジンはパガーニ・ゾンダに
搭載され、最初は6リッターの394馬力。
後に7リッターの550馬力、7.3リッターの555馬力。
602馬力、650馬力、670馬力とチューンされ、
最終的にはいったいどういうチューニングをすると
そうなるのか全く理解不能なのですが、
ロードバージョンで760馬力までチューンされて。。。
しかもゾンダは既に生産終了しているはずなのに
未だに毎年新車が生産されていて、このエンジンも
未だに新たに組まれているのです。
もう訳が分からなすぎます(笑)

このエンジン、様々なところがチューンしただけでなく
パガーニ以外にも搭載したスーパーカーがあります。
今思い出せるだけでも
・LOTEC シリウス
・イスデラ コメンダトーレ
・メガ トラック
・メガ モンテカルロ
ちなみにベンツ自身でもC122に搭載して市販しようと
していたり、実際にCLK-GTRを出したり。。。
更にマイバッハ用にこれをベースにV型24気筒を
開発していました。
結局開発中止になりましたが、もしそのまま
開発されていたらと考えるだけでも恐ろしいです。。。



将来W140とM120エンジンの全容解明の旅を
する為にドイツに行きたいと思います。
とりあえずはまた7.0に乗りたいですね。。。
やっぱりどう考えても7.0はもう一度手に入れなくては
なりません。
これは僕の使命なのかも知れませんメラメラ