昨日キャディラックをブレーキパッド交換に出しました。
それで代車をマイミクのゆもさんから借りたわけですが、貸してもらったのは
私物のベンツです。
車種は「ごーろくまる えすいーえる」です。
W126ですよ!
まだまだベンツがコストをメチャクチャかけて車を造っていた時代の
その中でもフラッグシップモデルであったわけです。
ディーラー車だと新車で1355万円もして、それでも売れまくって仕方なくて
みんな並行で買いまくってたベンツの560SELです。
懐かしいよー
バブル時代にバブル紳士はみんなこれにあこがれて、ベルサーチとか
フェレとかアルマーニとかバジーレとかバレンチノとかのスーツをビッと着こなして
自動車電話のぶっといアンテナをトランクにおっ立てて乗ってたわけです。
もちろん、エンブレムはゴールドで、フルスモークにして、ホイールのベンツマークまで
ゴールドで、フェンダーモールもゴールドで、ナンバーは字が光っちゃったりなんかしちゃって…
ヤ●ザも会社経営者も土地転がしも医者も政治家も芸能人も、みーんな乗ってたわけです。
ぼくのぱぱもままも乗ってたなー。
乗り継ぎまくって5~6台乗ってた気がするけれど…
もちろんノーマルの車から、怪しーい雰囲気の車まで乗ってました。
記憶に残ってるのは
・外が紫で中が白革、全長を20cm延ばしてるトラスコのリムジン。
・外が白で中が黒革、エンブレムがオールゴールドで、電話のアンテナが立ってたメチャクチャガラ悪いの
ナンバーはもちろん字光式だし窓はフルスモーク
・外も中も真っ黒で、リアのタイヤが露骨にピロ足で斜めに付いてて、マッキントッシュのパワフルな
オーディオがついてるやつ
この3台です。
超ガラ悪い。。。
そんなイメージもあって、しかもちょっと古すぎでしょ
って思って今まで乗ったこともなかったのです。
運転したことのある126はAMGのクーペだけでした。
借りた車は並行車のロリンザーフルエアロが新車時から入ってたやつです。
日本仕様が最終型で285馬力だったのに対して、並行車は300馬力の仕様が多いので
若干パワフルであるはずです。
普通そんなエアロが入ってるとバブル後の日本経済みたいに、さみしーいコンディションに
なってる個体が多いんだけれど。
はたして、その感想は…
最高です。560。
20年前に良いって言われていたものは今乗っても良かったのです。
必要な装備は何でも付いている。
必要のない装備も結構付いている。
ステアリングだってチルトはないけれどテレスコピックは付いてるのです。
かなり程度が良い車で、ものすごくしっかりしてて、しっとりしてて
ベンツの直進安定性を地で行く車です。
充分に速くて、100キロくらいならすぐ出ちゃいます。
しかも今となっては良い意味で枯れてて、例えエアロが入ってても
いやらしさがありません。
名品は時を超えて輝くのでした。