荒井由美さんのこの曲。
イントロからグッと心を持っていかれる。
メロディがキャッチーな訳じゃない。
けど、曲が鳴っている時間が幸せだって思える曲です。
終わって欲しくないって感じを思い起こさせる曲。
演奏は細野さんとか松任谷さんとかの凄腕たち。
決して華美に走らず、クサくならず、絶妙のセンスで支えている。
歌詞は「夜明けの雨は ミルク色」から始まる。
女心を直接的な歌詞で唄う様になる前に、
こういう抽象的な歌詞で見事に音と溶け合っている作品を作り上げていたんですね。
ユーミンという人は。
もちろん直接的な歌詞は強く訴えかけてくるものがある。
でも、音楽はリズム・メロディ・ハーモニー・サウンドなどの、聴覚に色んな方向から働きかける表現だから、
そういったものに乗せる事で、普通に話す以上の印象を聴く人に残せるのが優れた歌詞なんじゃないかと思うのです。
普通に話した方が伝わるんじゃないか、という歌詞って沢山ある。
意味は良く判らないけれど、このサウンドに乗ったこの歌詞は最高だぜ、と思う歌詞もある。
あとは、もうこの歌詞はあのサウンドとは切り離せないよねっていうくらい、発明みたいな表現。
自分はそんな歌詞が付いた曲が好きかな。
てな訳で、乾燥してるこんな寒い季節に、
たぶん梅雨時のイメージであろうこんな曲を聴いている今日この頃です。