理学療法士としての。
自分の初めての片麻痺の患者さんが本日退院された。
無事この日が迎えられたことを幸せに思う。
最後のリハを終えた日、終わってから病棟へ挨拶に向かった。
「信頼関係が築けたこと、それが何よりも良かった」そう言ってくださった。
「とにかく、安心感があった」と。
リハビリは一人でやるものではない。
それを身を挺して教えてくださった。
言うつもりはなかった。
自分が新人で、あなたが初めての患者だということは。
新人でも、ベテランでも、診療報酬は変わらないし、患者はPTを選べない。
自分じゃなかったらもっと良くなっているかもしれない。
そう思ったことは何度もある。
だから、本を読み、先輩にアドバイスを求めた。
何とか良くしたかった。
うまくいかなければ本気で落ち込み、うまくいけば本気で喜んだ。
そのことを伝えた。
「私が初めての患者で良かったかい?」
答えは言うまでもなく――。
本当に多くのことを学ばせていただいた。
懸命さが伝わるし、患者に対する気持ちが滲み出ている。
それがあるから、あなたは良かった。
これからもその気持ちを忘れないで。
娘もファンだからと、麻痺のある右手を左手で差し伸べてくれた。
感謝。
この4ヶ月半は短くはなかった。
お互いにとって「新しい人生」のスタート。
これからが、勝負。