予備校文化
自分も昔、河合塾で浪人した。牧野剛の授業(?とよべるものかどうか、笑)は聞いた。高校までの「いかにこの社会に適応して生きて行くか」という教育から「どれだけこの社会が矛盾に満ちているか」を教わったのが予備校だった。それは高校出たての平凡な若者には衝撃で面白かった。それがある意味では今日までの自分の価値観の底に横たわっている。しかし、いま人生を振り返ると、彼らの話は、あまりに「日本的」だった。「世界」に目を見開かせる内容ではなかった。「世界は広い」と思えるようになったのは、坂井泉水の「好きなように踊りたいの」のメロディーとともに、20代も後半になってからのことだった。予備校文化の盛衰と拡散――市場性を利用した対抗運動とその帰結|文化|中央公論.jp