今回の土曜デザインは広告グラフィックという枠を超え建築をテーマとしました。間取りについて考える。家は3回建てて理想の家になる、といわれますが、そのような事は現実的ではありません。
建てた人が建てる人に反省点を伝言し、二の轍を踏まないようにしたいとの想いからそのような場がないかと模索していました。
今回は自分の家を設計していただいた由田徹さんにも参加いただき、様々な経験を踏まえ、参加者と情報交換をしました。収納を増やしておけば良かったとか、洗濯場を広くとれば良かったとか。。
間取りを決める=ライフスタイルを型にすることだと思います。
ただ家を建てるときは夫婦であれば異なる人生観や価値観があり、さらに祖父祖母が関わるとまた違う価値観が加わり、どろ沼の様相を呈してきます。間取りはまさに難解なパズルと化します。
最初は夢から入りますが、時間が経つにつれ様々な情報が入り込み、判断力が鈍りはイになってきます。更に家相や風水、更には神頼みになるほど。家づくりは一生のものだけに施主は必死に回答を探そうとするのです。
自分の経験を顧みると、連日連夜、間取りとにらめっこし、建築家と膝詰めで何回も図面の書き直しをしていただいたり、しまいに自分で描きました。我慢できなくなるのでしょうね。このようなことは例外なく皆さんが通る道ではないかと思います。
家に関しては半年〜長くて2年3年と施主様と語ることも多いと聞きます。この間に図面を数案〜数十案と描く設計士は、血のにじむ想いをしていることと察します。施主はプロの経験や意見を聞かなくなり、設計士も根負けしてイエスマンとなり言われるがままの設計に陥ることもあると思います。
これは両者にとって建設的とはいえません。
夢を実現することと、現実的な対応を図ることは一体となっていなければ楽しくはないし、よい結果に結びつきません。
みなさんの話を聞いていて自分の日常の仕事に照らし合わせました。
自分はデザインをする立場として、お客様の夢を全力で叶えたいと考えています。おそらく寝ても覚めても24時間考えているのだと思います。
しかし時間管理や生業としての費用バランスから、どこかを妥協しないと前に進まないことも現実的にあります。だからこそ作り手は自分の置かれた過酷な環境を依頼主に伝え、十分な時間と費用を交渉する勇気が必要なのだと思います。
逆に依頼主は時間や費用について曖昧にすることなく、的確に交渉の場を作る必要があるのだと思います。そのような透明感のある関係がよい仕事を作って行くのかと思います。
今回は皆さんの経験談を聞け、とても楽しい時間でした。また新しい方々と出会うこともでき、幅広い視点で学ぶことができました。しばし土曜デザインは続きそうです。












