アニメ雑感 『ゴジラ S.P #13(最終回)』
ぶっちゃけ個人的には、最後でズッコケた系に分類されるのかなって感じです。(まあ、終盤にいくにつれて薄々予感はありましたけどね……)何でそう思うのかというと、散々SFテイストで科学おしで、エセとは言え理論展開を作中ずっとしてきたのに、最後に抽象的な表現で全てを誤魔化してしまっているからですかね。もちろん空想科学、いわゆるエセ科学なので、不合理な事が出てしまうのは解ります。ただその不合理をうまく誤魔化すのがSFの肝だと思います。そのSFの肝をこの作品は抽象的なふわっとした表現(なんかよくわかなんけど解決したで、みたいな)で処理しているので、観ているこっちとしては「はぁ?」ってなってしまうんですよね。ちなみのこれはSFだから起こることで、もしこの作品が魔法が当たり前に存在する「ファンタジー」だったら、こうはならないんですよね。『魔法(という人知を超えた不思議な力のおかげ)だから』で全て納得できてしまうから。でもコジラS.PはSF、科学アプローチで未知に挑むという作品なので、それをされると納得がえられずにしらけるんですよ。最後はある程度視聴者が理解出来るところまで結論を落とし込まないと、エセ科学がエセ科学のまま終わってしまうから。嘘しかないエセ科学は全てが嘘になってしまい、どうとでもなるやんけってなってしまう。じゃあどうしたら良かったのかというと、最後は現代科学で理解出来るところで決着させればよかったのではないかな、と。嘘の中にほんの一握り真実を混ぜて、本物っぽく錯覚させるみたいな感じ。例えばそれがうまく行われている作品として『シン・ゴジラ』がある。『シン・ゴジラ』も終始エセ科学のオンパレードなわけだけど、最後そのエセ理論を解明した結果、行われたことは何かというと、『ゴジラに効果的な化学薬品を作って凍らせる』という現代人(視聴者)でも理解出来る方法でゴジラを倒すんですよね。ロジックはよくわからなくても『薬品で凍らせる』くらいなら、誰でも理解出来るでしょ。そして、この理解によって、視聴者はそれ以外のエセ科学部分も『わかった気になれる(錯覚する)』ってわけ。だから『シン・ゴジラ』は観終わった後に「なんじゃこりゃ?」とは思わない。でも『コジラS.P』は違う。『コジラS.P』の場合、超計算機だの特異点だの未来ははじめから決まっていただの、よくわからないものを連呼して視聴者を煙に巻いて、それで得た結果も、何でそうなったのかがわからない。(多分作っている人たちもわかっていないと思う)終始「わからない事」だらけなので、当然観終わった感想は「で、どういう事?」とエセ科学のエセっぷりが寧ろ目についてしまう。そんな感じで、納得いかない終わり方だなと思いましたな。やれやれ……ゴジラ S.P<シンギュラポイント> Vol.2 Blu-ray 初回生産限定版Amazon(アマゾン)7,962〜9,616円 Amazon(アマゾン)で詳細を見る 楽天市場で詳細を見る ゴジラS.P<シンギュラポイント>オリジナル・サウンドトラックAmazon(アマゾン)2,500円 Amazon(アマゾン)で詳細を見る 楽天市場で詳細を見る シン・ゴジラ Blu-ray特別版4K Ultra HD Blu-ray同梱4枚組Amazon(アマゾン)4,950〜15,682円 Amazon(アマゾン)で詳細を見る 楽天市場で詳細を見る