先日(2009/11/04)に交通事故に遭い、左膝を負傷した。


その日は、某R銀行に用事があり、自転車で銀行に向かう途中だった。
事故に遭った道路は、一歩通行で、それなりに道幅もある道路で、
当方は、その道路の左側を走行しようとしていた。

しかし、白い国産乗用車がハザードランプを点滅させながら、
当方から見て左前方に寄せて停車する様子だったので、
その国産乗用車の左側を走行せざるを得なかった。


そして、その国産乗用車の後部ドアの横を通過し掛かった瞬間、
突然、運転席のドアが開き始めた。
「え゛、マジかよ!」と思いブレーキをかけようと思った時には、
大きく開かれた運転席ドアに激突!!
一本背負いされたのかと思う程、見事な前転状態で、道路に転倒させられた。


幸いにして重症という事はなかったのだが、
転倒の際、何かにひどくぶつけたらしく、左膝がかなり痛かった。

左膝がかなり痛むのを感じているうち、今度は、段々と寒気がしてきた。
 →昔、若かりし頃、小型トラックに巻き込まれる交通事故に遭った事があり、
  その時、全身打撲で救急車で運ばれた事があったが、

  その時も寒気に襲われた事を思い出した。

  交通事故で打撲系の負傷をすると、どうも寒気に襲われるらしい。
  打撲と寒気は1セットという事か...


それより何より、この運転手は、何故、自分が通るタイミングに合わせるように
ドアを開けたのか?の疑問が過ぎり、
『今、通ろうとしてんのに、なんでドア開けんねん!
ドア開ける前に後方確認しろって、教習所で習ったやろ!
何で後ろ見てへんねん!』と怒鳴ると、


「降りる時、ドアミラー畳んでいたから、後見えへんかった。
それより、ワシ、降りるので足出してやろ。見てなかったんか?」と
まるで、こちらに過失責任があるかのような言い回しをした。


怒りがさらに込み上げてくる

『後方確認は、ドアミラーでするんとちゃうやろが!
不意にドアが開かないように、ドアを手で持ちながら
少し開けて、ドアの間から後方を目で見て、通行するものが無いことを確認してから
ドアを開けるんやろが!!お前、後方確認、習わんかったんか?無免許か!』
罵倒する勢いで怒鳴ってしまった。


更に、
『そもそも、ここに停めるの違法駐車ちゃうんか。
ここにクルマ停めなあかん用事あるんか?』というと、


直ぐ目の前の某U銀行を指差しながら

「この銀行に用事があってきたんやけど、
直ぐに戻るので、ここにちょっとだけ停めようとした」
という旨の説明をしだした。

その指差している建物の左隣(目の前)には、

その銀行のお客様専用駐車場があり、
しかも、駐車の空きが4台分以上...


『この銀行に用事があんねんやったら、なんで、専用駐車場の空いているところに
駐車せぇへんねん!ここに違法駐車する事ないやろ!
専用駐車場が無いとか、駐車場が遠いとか、空きが無かったとかなら
まだしも、目の前にあって空きもあって、単なるズボラやないか!
違法駐車はするわ、後方確認せんとドア開けるわって最低やな!!』
と、怒り心頭に達し、怒鳴る。


「確かに、ドアに当たって怪我したのは可哀そうやけど、
ワシ、足出してたやんか。オタク見てなかったんか?」
と、まだ、訳判らん事をいうので、
『足出してる、足出してるっていってるけど、
足出していたかどうかをどうこう言う前に、
あんたが、ちょっと後方確認すれば、ドア開ける事もなかったんちがうんか。
それとも、横を通るタイミングを見計らってドア開けたんか?』

というようなやり取りをしているうちに、警察が来て現場検証と調書をし始めた。

  →実際、急にドアが開きだして、びっくりしていたので、

   ドア開くと同時に足が出ていたのかどうかなんて判らない。

   というか、普通、降車する際、足から出すのは当たり前で、

   頭から這い出して来てたら、あんた、貞子やで

   つうか、足出して降車体制の前に、後方確認をするんやろうが!!



警察が来て、当方が受けた調書の質問の中に、
「加害者に対してどのような処罰を求めるか?」という内容のものがあった。
この質問に対しては、基本的に [処罰を軽くしてあげてほしい]か
[処罰してもらう事を望む]の2択が予め用意されている。
  →調書なのに回答が用意されているものから選択というのもおかしな話である


この質問のところで警官が、

「加害者の人の処罰については、どうして欲しいですか?」と

聞いてきたので、
「どうして欲しいか?という質問なら、

免許取り消しにして運転できなくして欲しいです。
でも、実際には、そんな事ないんでしょ。

この事故なら、このあたりが妥当だという基準みたいなものが
最初から決まっているんじゃないんですか?」というと、

苦笑いしながら

「まぁ、そうなんですが、一応お聞かせ願えますか」と言われた。

「では、免許取り消しを望みます」とキッパリと言った。

その後、いくつか質問され、最後に「じゃぁ、最初から確認しますね」と、

その警官が調書の内容を読み上げだした。

事故の発生時刻から順番に読み上げていき、相手の処罰のところで
「相手の処罰については、厳重な処罰を望みます」と確認した。
  →"厳重な処罰を望む"ではなく、"免許取り消しを望む"だろうが...


「今読み上げた内容で間違いなければ、ここにサインしてください」
とペンと調書を差し出されたので、

「厳重な処罰じゃなくて、免許取り消しなんですけど...」
と訂正を求めたら

「ですので、厳重な処罰としています」と言われた。
  →こういうのが、捏造っていうんじゃないんですか?


余り釈然しなかったが、警察ってこんなもんだし、
足が痛いのと寒気がヒドクなってきたので、
「すみませんが、病院に行きたいんですけど...」と

調書を取っていた警官に訴える。
「じゃぁ、ここにサインしてください」
...いくら主張しても、自分が望む処罰になるわけでもなし...

サインした。

そして、救急車で病院に運ばれ処置をしてもらった。

処置後、加害者の自動車で自宅まで送ってもらい、以後、通院する事になった。


当初、数日もすれば、痛みや腫れも引いて、普段の生活に戻れると思い、
通院治療をしていたが、段々と左膝の腫れがひどくなってきた。

(左膝に水が溜まってきだした。)

2回程、水を抜いてもらったが、11/19に痛みがピークになり、
結局、医師から

「病院で安静にしないと、治るものも治らない。
家庭の事情もあるでしょうが、2週間程入院しなさい。」
と言われ、結局、入院する事に...


病院で安静にしながら、治療を行った結果、
痛みや腫れも良くなってきて、12/5にめでたく退院となった。


ただ、完治しているわけでは無いので、もう暫くは、通院する事になっている...


今回、後遺症が残るような事故ではなかったが、
仮に、足を切断しなければならないだとか
後遺症が残るような事故だったらどうだんだろうか。



リアルに想像してみる。


もし、左足切断していたら...

残りの人生、車椅子か松葉杖での生活となり
就くことが出来る職種が限定されてしまうだろうし、


ハイキングやスキーを楽しんだり、
夏に海水浴に出かけるといった事も、実質、出来なくなる。


秋葉原や日本橋、古い商店街などに見受けられる
人が行き交う事が困難な細い通路で構成された店舗での買い物などは不可能だろう。


前向きに生きる事は出来ても、
健康体であった時のような生活は出来ない。
  →前向きにならなければ、生きていけない。


事ある毎に、自分の左足が無い事を認識させられ
心が折れないように、自分に言い聞かせる人生となる。


それは、例え多額の慰謝料など金銭をもらったところで、
その苦しみが無くなるわけではない。


交通事故では、実際には、保険会社が治療費や慰謝料などを支払うので、
加害者が金銭的な負担を強いられる事は殆ど無い。

刑事責任を問われた結果が懲役刑だったとしても7年以下だし、
行政処分では、重くて免許取り消し。


被害者としての余生が40年だったとして、

制限や制約を受けながら40年間生きていく被害者と、

7年間で普通の生活を送る加害者。


毎度、毎度の事だが、
日本は加害者天国なんだとどうしても感じてしまう。



「結論」
交通事故で、本当に痛い思いをするのは、被害者だけである。


今回は、とても小さな事故で済んだが、

いつ何時、大きな事故に遭うか判らない。


法的な根拠だとか、交通ルールがどうだとかの理屈ではなく、

健康でいられる幸せに感謝し、

事故に遭わないように心がけていきたいと思う。
(自分の身は、自分で守ろう)


余談だが、事故でぶつかる瞬間に怪我を最小限度に抑える方法とかを
実践的に教えてくれるところとかあったらいいのに...