参考:『近江学 第11号』 、『ビジネスの未来』 



近江学の本に、「仰木」の事が書かれていて面白いと思い読んだ。


1、むかし話
むかし話によると、仰木の村は「岩谷」と呼ばれる低いところにあった。

その村を毎年襲っていた盗賊を、佐治という通りかかりの侍が撃退した。

しかし、その後再びやってきた盗賊たちに、村人は「佐治の利き手を差し出さないと村を焼き払う」と言われる。

その話を聞いた佐治は迷わず左手を切り落とし、死んでいった。

その後村人は佐治の遺言を守り、攻撃から守るために高い地に村を移した。


2、地蔵
この里には広いエリアに棚田がある。また、お地蔵さんもあちこちにあり、水の神様への感謝の文化がうかがえる。

近江学の中に、
「ここには地域の記憶とともに、ゆるやかに時を刻む人の暮らしが今なお生きている。そんな彼らの暮らしに触れるたびに思いしらされるのは、私たち都市生活の「住む文化」の貧しさだ。大地(自然)から切り離されて生きる私たちの異様な姿だ。」
とあり、近くに住むどれほどの人が都市生活より豊かに暮らせているだろう。ということを疑問に思った。

僕はよく棚田の間を散歩するが、田んぼで米を育てたことは無く、地蔵さまに感謝する習慣もない。


3、観光ではなく旅の途中で
上記のむかし話の重要な点は、佐治が他所者でありながら村を守るために命をかけて守ったというところだと思う。

佐治は、比叡山系を水源とする水や山の恵み、いく世代にもわたって開墾してきた美しい棚田からの糧、水の神を祀り豊作を願う祭、比叡山延暦寺との結びつきを通して息づく信仰、里山の知恵、そういう文化に魅了されたのだろう。

守りたい文化を持つ村であった。

旅の途中で魅力に気づかれ、その他所者の気づきによって、その土地の生活者はあらためて自分たちの生活の魅力に気づく。

そして誇りを持つことが出来る。

こちらからアピールして人を呼ぶのは観光業だと思うが、あまりアピールすることなくこの文化を残したいと思った。


4、文明的価値から文化的価値へ
『ビジネスの未来』の中に、
地球の文明化は終了の段階に近づいている。とある。

これからは、文化的創造が必要である。

「贅沢」をすべきである。

ただし、「自分のためにシャツをオーダーする」のと、「大聖堂を黄金に飾って神に捧げる」のでは天と地の差があり、

後者のような、他者に開かれた豊かさを生み出す活動をすべきである。

棚田の保全などもそこに入るように思った。


5、アクションプラン
・佐治の墓を手入れしている四ヶ村の代表者の方に話を聞いてみる。

・農家、兼カフェの人にどんな生活か聞いてみる。

・田んぼの存在に近づく。