『物語の法則』第7章を読んで。
この章では、主人公には外面的旅と内面的旅があることを教えてくれる。
1、内面的旅
主人公は、外面的な旅を通して内面的な旅もする。
内面的旅とは、教訓を学ぶ、性格上欠けてる部分を探す、責任感を認識するようになるなどである。
2、ユング心理学
ユング心理学による人間心理発達の分析によれば、
「人は、個人のアイデンティティーを体験したいという気持ちと社会的集団(他者)とのつながりを通じて何かの一部であると感じたいという気持ちの間でつねに揺れ動いている 。」
という。
若者は家族と離れがたく思いながら、自分のパーソナリティーを他と区別しようとする。
↓
これが年を重ねると、他者に自分のパーソナリティーを統合しようというものに変わる。
↓
自分はどこからきたのかという謎を消化できるまで、再度個人のアイデンティティーを探すことになる。
これは、英雄の内面的な旅にも同様に当てはまる。
3、今回の作品の場合
前回のブログで書いた外面的旅と内面的変化を照らし合わせてみる。
①日常世界
外:主人公の退屈な世界とこれから飛び出す戦いの世界のコントラストを描く。
内:不足した認識→自分の価値に気づいていない少年。
②冒険への誘い
外:他の世界から来た者に、敵の注意をそらす役を頼まれる。
内:認識の高まり→自分にしか出来ないことがあるかも。
③冒険の拒否
外:精神の問題から拒否する。
内:変化へのためらい→自分はやる気が続かない。いざ戦うときに力が落ちて敵を止められないかもしれない。
④賢者との出会い
外:過去の努力の証と出会い、自信を取り戻す。
内:克服→過去の努力経験・成功体験を想起する。そのきっかけは、思い出の品(グローブ?)。
⑤戸口の通過
外:敵に敵だと認識され、冒険が幕をあける。
内:取り組み→敵と戦う腹をくくったことで、他の世界から来た者と「味方」という繋がりをもつ。
