この3連休は、久々にゆっくりテレビを見ました。


最も衝撃を受けたのは、NHKスペシャル「第四の被ばく」で、海上保安庁の測量船「拓洋」他一隻が、南太平洋でアメリカの水爆実験に遭遇し、乗組員が被曝したことを、日本政府が揉み消していたことです。


国家のためなら、多少の国民の犠牲など小さなことという思想、アメリカとの摩擦を避けるためなら、都合の悪い情報を隠蔽しようという姿勢は、現代の日本でも度々見られます。


そして、恐ろしいのは、国家のおかしなことを批判する人たちを、一部の国民が批判することで、政府をアシストすることが常態化していることです。


国家なんてものは、いざとなったら国民のことなど簡単に切り捨てるということは歴史が証明していて、アシストしている人たちだって当事者になれば切り捨てられるのに、自分には関係ないと思っているんだから、おめでたい話です。


さて、被曝した約1年後に急性白血病で亡くなった乗組員の奥様が、これは「宿命」と言っていたことが印象に残りました。


昔の人は、戦争も経験し、ほんのちょっとした差で生き残ったり、死んでしまったりすることを目の当たりにして来たので、そんな風に考えられるのでしょうか?


私の母が「人には寿命があって、その時が来れば死ぬだけのこと」と良く言っていたのを思い出しました。


それにしても、こんな重大事件を、私自身が全く知らなかった無知に茫然でした。


この事実が社会に全然知らせていなかったなら、この番組の衝撃がもっと広がっても良いのに、それはなさそうだし、アメリカのポチ化をひたすら推進中の自民党の総裁選の顔ぶれ見ても、何も期待出来ないし、暗澹たる気持ちになりました。


一方、明るい気持ちにさせてもらったのは、サンドウィッチマンの「病院ラジオ」です。


難病などに罹る人と、健康でいられる私との差は何もなく、それこそ「宿命」だと。


健康でいられる人は無自覚な場合が多い訳ですが、健康でいられることこそ「宿命」と思って、がんばらなきゃいけないと喝を入れられました。


最近、疲れ気味でやる気が減退気味でしたが、社会のため、人のために少し気合いを入れてやらねば!と、気合いが入りました。


その他「坂の上の雲」は期待どおり、釣りバカ日誌で爆笑し、F1はラストに大波乱、見たテレビ番組やみんな面白かったです。