アントニオ猪木さんが亡くなりました。
私は特別プロレスファンではありませんでしたが、猪木の新日本プロレス、馬場の全日本プロレスという、日本のプロレス全盛期を支えた大スターはそれなりの存在でした。
猪木さんの名言はたくさんありますが「迷わず行けよ、行けばわかるさ」は、特に有名かと思います。
私はこの言葉は、最初どこから来たのか知らず、ミスチルの「one two three」に挿入されているので知りました。
この言葉で背中を押された人は当時たくさんいた訳で、最近の若者だけがなかなか前へ進もうとしない訳ではないとも感じました。
ただ、この言葉は、猪木さんからかけられるから、その気になったことは間違いなく、最近はそういう大人がいなくなってしまったことが、大問題なのだと思います。
それにしても「迷わず」というのは実に上手い言葉で、人間はごちゃごちゃ考えるから前へ進む勇気が削がれる訳なので、そこを飛ばして「行ってしまえ」というのも良いし、その後の「行けばわかるさ」というのも、大抵のことはやってみて上手く行かなくても大したことじゃないし、それはそれで良い経験になるというのも事実。
身の回りでも「思い切って、やってみれば良いじゃん!」的な言葉は溢れていますが、ウジウジしてたら猪木にビンタされそう!という迫力がそれを上回っていました。
今の時代では、これは一種のパワハラになるのでしょうが、そういうものを全て取り除いた結果、なんだかつまらない社会になってしまったような気がしてなりません。
それにしても、猪木さんの北朝鮮などとの独自外交はどうやってやっていたのか興味があります。
今後、猪木さんの功績を記録した書籍などがあれば読んでみたいと思っています。
心よりご冥福をお祈り致します。