一昨年、母方の兄弟で一番若かった叔父が亡くなり、
母親の生家は無人となった。
その家は築100年近くあるのかもしれない。
その廃屋のような建物を壊すことになった。
柱は太く蔵もある(土壁)ので、解体と廃棄物の処理で最初の業者見積もりは600万超だった。
何社か見積もりをしてもらっているうちに、それが300万まで下がったらしい。
驚くほど違うものだな。
それと、ここは福井市なんだけど、金沢に住む叔父が田を1枚だけ世話している。
昨年は水を切らしてしまって全く収穫できなかったみたい。
その田の場所を聞いていたので、田と家の解体がどうなってるかなと思って見に行った。
地域のふれあい会館みたいなところに駐車させてもらい歩く。
よくカブトムシを採りに来た神社。
池にカイツブリがいるかもとのぞいた。
コシアキトンボやカエルがいただけで鳥は見えず。
解体中の家に行く途中見た花。
ハマナスの花に似ているかなり大きな木。
実もハマナスみたい。
母屋は解体された。
右が蔵。
自分はこの蔵で元日に生まれた。
午前2時前に生まれたんだけど、
出産に苦しむ母親のうめき声を聞くのがつらく、
婆ちゃんはその声が聞こえないように雪が降る外に立っていたらしい。
子どものころ、たくさんのいとこ達とよく歩いた道。
田はこの先を右に入ったところにあると聞いている。
暗い竹藪の奥をのぞいたら廃屋があってちょっと驚く。
アカショウビンが鳴いている。
しばらく待っていたが姿は見えず。
道を右に入ったら車が見えた。
叔父のだ。
いるんだ。
まさか叔父が来ているとは思わなかった。
2~3日前にも金沢からわざわざ来たらしい。
田に鹿が入って稲の穂が食べられてしまったという。
それでメッシュの柵を補強していた。
このメッシュを目的の場所に運ぶのを手伝おうとしたら、やめてと言われた。
奥にいるのが叔父。
傘をかぶっている。
なかなかの男前なのに顔を見せられないのが残念。
毎日1時間歩くのだが、今日はこの作業がその代わりだのだという。
80近い叔父は、昨年心臓のカテーテル手術をした。
それから体力が落ちたみたい。
自分なりにリハビリをしているのだろう。
邪魔しないことにした。
自分は近くを少し歩く。
オオシオカラトンボ。
カラスアゲハかな。 ちょっとわからん。 合歓の花についてた。
叔父と別れて墓参り。
自分より歳上の親戚はどんどん亡くなっていく。
今年何人亡くなったかな。
友人も含めると6~7件通夜・葬儀に出ているかも。
変な言い方かもしらないが、式に多く参列していると、死が身近に感じられ特別なことではないという感覚が強くなる。
自分も確実にいなくなる。
その意味を考えるが自分にとっては多分意味はなく、
ただ終わるのだと思う。
意味があるとすれば後に残って生き続ける人にとってのことだろう。
ウザい奴がいなくなって寂しいとか、
もうブログやインスタの更新はないんだとか、
そんな風に少し思ってもらえるのかも。
墓所の横で見た何かの巣。
ぽっかり空いた穴。
アルゼンチンまで抜けてたりして。
思うことが子どもっぽい。
帰りに寄った日野川。
グラウンドで少年野球してる。
2週間ほど前に見たときは、東京と愛知と福井ナンバーの車が何台も停まっていた。
全国大会なのかも。
東京からよく車で連れてくるな。
電線に子ツバメがいて、親がエサを運んでくるのを待っている様子。
かわいい。
カラスにやられるなよ。
元気に南に渡れるといいな。
おしまい。