スズメガという高速で花から花へと飛び回るチョウ目の昆虫がいる。
何年も前に「探偵ナイトスクープ」で取り上げられた。
あれは鳥ですかそれとも虫ですか調べてください、というような内容の依頼だったと思う。
自分もカメラを持って目につくものを写し始めるまでは知らなかった存在。
今まで見たスズメガの仲間は、
オオスカシバ、ホシヒメホウジャク、そしてホシホウジャク。
自分の子供向け図鑑によると日本には15種類ぐらいいるのかもしれない。
見たと認識しているのは3種類だけど、あっという間に飛んで行って
判別できいないこともあるから、もっと多くの種類を見ているのかもな。
今回見たのはホシホウジャク。
一番よく見るスズメガ。
百日草? の花の蜜を吸っている。
細長い口吻(こうふん)と言うL字型のストローを正確に花に刺し、
つぎつぎに刺し替えて吸っていく。
1/400程度のSSでも羽ばたきはブレる。
SSをちょっと下げた。
カメラで追うのが大変なほど高速で飛び回っているが、
一瞬ピタっと止まる。
止まると同時に口吻を雌しべに刺し、ちょっと動いて静止してまた刺す。
1つの花の蜜を吸い終えると、次の花へ。
このくり返し。
静止できるのは羽ばたきがよほど安定しているのだろう。
それと運動神経が、我々とは比べ物にならないくらい
細やかで正確なのだと思う。
ツバメが飛んでいるのを見る時も同じようなことを思うな。
おしまい。