悠釣亭のつぶやき -15ページ目

ばけばけ、中盤

朝ドラ「ばけばけ」も3か月を過ぎ、佳境に入りつつある。
日本の風習にも大分慣れてきたけど、まだまだ目新しいことが
いっぱい起こっている。


外国人にとって、正座をするのは苦痛以外の何物でもないが、
昔の日本では必須科目だったろうね。
椅子生活の外人は脚を折ること自体が難しく、胡坐をかくのも
困難なのに、キッチリと膝を折って座れば、血流も止まる。

脚が痺れて立てなくなるのが普通だろう。
ヘブン先生(ラフカディオハーン氏)はこれを称して
「立ち眩み」と宣うが、脚が立ち眩みだな(^-^)


主人公はこれまで、女中として働いていて、給金のすべてが
実家と生家の生活費に消えていたから、着るものも粗末だった。
いつもヨレヨレ(ヨレヨレ過ぎ)の着物を着た切り。
襟もユルユルだし、夏も冬も同じ着物ってちょっと変だけど。

紆余曲折があり、夫婦になったら、突然生活が一変ってのも
ちょっと違和感あるが、着るものにはっきりと表れている。
木綿から絹になったし、ヨレヨレは無くピシッと決まってるな。




新居は大きな武家屋敷で、お祝い人が押し掛けるが、ヘブン
先生はその対応に疲れたようで、仕事が忙しいという理由で
遅くまで帰宅しない。
本音と建て前を使い分けるという日本人の心情まで会得したか。


ところで、この女優さん(高石あかり氏)、なかなかの役者
ですな。
前に、「何とも言えないタヌキ顔で、美人とは言えないけど、
とっても愛嬌があって、感じが良い」と書いたが、それは今も
変わらない。

そして、その上に、ちょっとした表情やしぐさがピタリと
嵌っていることや、早口やつぶやきなど緩急自在なのに、言葉の
端々まで明瞭に聞こえるのも俳優としての基礎点が高い。


相方のトミー・バストウ氏も、ミュージシャンだというが、
たどたどしい日本語(本人はもっと流暢)を上手く使う。
いかにも、日本に来て戸惑う外人から徐々に日本人になって行く
過程をとても上手く演じている。


後半は島根を出て、熊本へ、そして東京へと移って行くん
だろう。
そんな中で、怪談をはじめとする日本の伝承を文学として
世界に紹介することになる筈だが、この辺りの経緯が見どころ
になってくるのかな。