ついに出産予定日当日。


ほとんど眠れないまま朝を迎えました晴れ

前日の夜9時以降は飲食ができなかったので、起きた時点で喉がカラカラショック!

水が飲みたいという気持ちでいっぱいでした。


朝7時にはまたNST。


そして8時半ごろ分娩室へと向かいました。


助産師さんの中でも結構年配の方が案内して下さり、「では頑張りましょう」とニッコリ笑ってくださったのでちょっと緊張がほぐれました。


でも、「これから内診がありますよ。無痛分娩でも全部が痛くないわけじゃないから、この内診は頑張らなきゃダメですよ。」


と釘を刺されました叫び


前日の内診で痛さは経験したので、正直またかという感じでしたがあせる


その後若くて元気がよくてとても感じのいい助産師さんがやってきて、私の分娩の立会いをして下さるとご挨拶。

そして血圧計、NSTのモニターをお腹に設置。


そして朝9時頃担当のドクターが来ました。


助産師さんが「はい、内診ですよ。フーフーと息を吐いて下さい」と言われました。


私は妊娠5ヶ月頃からマタニティヨガを毎日続けていたので、ヨガの呼吸法を意識してフーフーと息を吐き続け、パニックに陥ることもなく痛みを逃すことができました。


そして「風船のようなものを入れて広げますよ。」と言われました。


ドクターが「これは開きが小さいな」と顔をしかめていて、かなり苦戦している感じショック!


私はひたすら息を吐きましたが、やはりかなり痛かったです。


そして何とか入り、一安心。


すると助産師さんが「呼吸法うまくできていますね。これが耐えられれば陣痛も大丈夫ですよ。無痛じゃなくても大丈夫だったんじゃないですか?」と汗


そしてそもそもどうして無痛を希望したのかと聞かれました。


それでメキシコで無痛で生んだ人の話を聞いてよさそうだったから、それに産後の回復が早いと聞いたから、と言うと、


「そうですね。外国では一般的らしいですよね。」と助産師さん。


それから水分補給のための点滴と、陣痛促進剤の投与が始まりました。


その後10時半ぐらいに旦那さんが到着。

事前に立会い分娩のための講習を受けてもらって立ち会ってくれることになっていました。


分娩室は個室もありますが、一般の分娩室は何部屋かあって一続きになっていて、すべての部屋を看護師さんやドクター、助産師さんがドアをあけることなく自由に行き来できるようになっているので、私の足元をしょっ中誰かしらが通過していましたガーン


そして突然テレビのリモコンを渡され、「リラックスしてテレビ見ててください。」と言われました。


言われた通りに旦那さんに横に座ってもらい、はなまるマーケットなど朝の番組を見ていました。


実は前日の夜から水も飲めないとは知らず、旦那さんに水を飲ませてもらうつもりでペットボトルにつけるストロー付きキャップまで用意していたのに意味がありませんでしたしょぼん


分娩中ずっと頭にあったのは「水が飲みたい」ということでした。


そして生理痛の強い痛みのような陣痛がときどき来るようになりました。


朝11時頃麻酔科医の先生が到着。


このとき旦那さんは退室するように言われました。


この麻酔のチューブを入れるのが痛い、といううわさもあったのでこれまたドキドキだったのですが、先生からはその痛みがないように、事前にチューブを刺す部分に麻酔を打ちますよ、と言われました。


この注射は全然痛くありませんでした。


その後先生は指で脊椎の数を数えているようでした。

その間ドクターは見守っている助産師さんや看護師さんと談笑。

この時このドクターも「外国じゃ無痛分娩は普通だから」とおっしゃっていました。


そして「よし入った」と一言。

年配の看護師さんが「さすが先生、今回も一発で決めましたね」と持ち上げていました。


「今から麻酔が入りますよ」と助産師さん。


チューブが入ったときは痛くなかったのですが、この液体が入ったときに思わず背中がビクッとするぐらい体が勝手に反応しましたあせる


痛みを感じさせない注射を打ったものの、液体が入る瞬間は一瞬ですが痛いです。


そして、この液体はガラス瓶に入っていて、網袋に入れてあり、私の体の横に置かれて「割れると危険なのでちょっと気をつけて下さいね」と言われました。


気が付けば私の体はいろんな器具が取り付けられた状態でした。


寝返り打つのも背中をこすると危険なので知らせて下さい、と。

これが結構しんどかったですしょぼん


その後陣痛は少しずつ強くなってきて、モニター画面の数値が上がるたびにお腹が激しく収縮していました。

そのたびにフーフーと息を吐き、逃がしました。


でもこのとき、私はすでに麻酔が効いているものだと思い込んでいたのですが・・・。


モニターの数値を見た助産師さんが、「痛くないですか??」と。

はい、と言うと「痛かったらすぐ麻酔始めますので言って下さい」と言われ、あれはてなマークえっ


「え?始まってると思ってました??さっきのはテストで、数滴入っただけですよ。」と。


なんだーガーン


でもやはり陣痛というものがどういうものなのか知りたかった私はどこまで頑張れるか挑戦していました。


すると助産師さんに「我慢することないですよ。そのためにお金はらってるんですから。もとをしっかりとらないとビックリマーク」と言われてしまいました。


そして彼女は私の指示に従って麻酔を入れるのでいつでも言って下さい、と。


麻酔を入れてからは歩いてトイレには行けない、というので点滴を引きずりながらその前にトイレに行きました。

麻酔が始まってからはトイレは導尿と言ってチューブを挿して排出しなければならないのです。


そして戻ってしばらくしてから段々痛みが強くなってきたので、麻酔を入れて下さいと頼みました。


そのときふと旦那さんの方を見ると、寝てるしプンプン


しかしなかなか陣痛のリズムが一定にならず、看護師さんから「この分だと今日は難しいかもしれないわね」と言われてしまいましたショック!


そうこうしているうちにお昼になったので看護師さんに言われて旦那さんは食事を取りに外へ。

いつ生まれるかわからないから1時間以内に戻ってくるようにと指示されていました。


その間相変わらず膠着状態。


私も今日はダメかなと思い始めていましたしょぼん


そして1時間が経過し、旦那さんが戻ってきました。


それから午前とは別のドクターが様子を見に来ました。


子宮口が開くと水風船が自然に抜けるのですが、あとちょっとねと言われました。


その後助産師さんがドクターから導尿をするように指示されました。

麻酔が効いているのでこれは痛くありませんでした。


そしてその後すぐドクターが、「あ、そろそろ降りてきそう」とえっ


でもそのとき方向が逆だったようで、体の向きを変えるように言われました。

体中器具だらけなので旦那さんが起きるのを手伝ってくれました。


そして痛みもかなり強くなってきて、お腹が激しく動いていました。

そこで麻酔の追加。


麻酔が下へ行くようにあぐらをかいた姿勢で座って下さいとの指示。


麻酔が効いていてもまだ痛みを感じるのだから相当強い痛みなのだなと思いました汗


そしてついに頭が見えてきました、と助産師さん。


えっ?もう?えっ


初産は普通14時間ぐらいかかると聞いていたのであまりの速さにびっくりしてしまいました。


そこからいきんで下さい、と言われたのですがやはりいきみ方がよくわからずダウン

助産師さんが、「これが無痛分娩の短所なんですよね。痛みがないゆえにうまくいきめないんです」と。


そしていきめるようにと麻酔をストップしました。


その頃隣の部屋から「おめでとうございますクラッカー」と大きな声と拍手が・・・。


その20分後ぐらいにも後ろの方から拍手が聞こえてきて、何だか私だけ取り残されたようで段々焦って来ましたショック!あせる


このままいきめないと麻酔が切れてきたから痛みが激しくなりますよ叫びと言われ、それからはとにかく全身の力をふりしぼっていきみました。


そこへ年配の看護師さんがやってきて、いきなりメキシコについて旦那さんにあれこれ聞き始めました。

そして私のほうを見て「あら、ごめんなさい。こんなときににひひ」と言って笑ったので思わず私も笑ってしまいました。


こんな瞬間に笑ってるなんてとすごくおかしくなってしまいました。


その後頭が少しずつ出てきて、助産師さんが「すごく上手、その調子で頑張って下さい」と励まして下さいました。


それから5回ぐらいいきんだでしょうか、「はい、もう頭が出てきましたよ。ここからはいきんじゃダメですよ。」


と言われて、ハーハーと息を吐きました。


その瞬間ぬるっと何かが出てきたのを感じ、「はい、生まれましたよ。おめでとうございますクラッカー」と。


元気な声でワーワーと泣いている娘。


所要時間は約7時間でした。


私の体の上に紙を1枚敷いてその上から抱っこさせてもらいましたが、その瞬間思わず涙が・・・。


そして助産師さんが旦那さんと3人の記念写真カメラを撮って下さいました。


娘はその後きれいに洗っていただいて、新生児室へと連れて行かれました。


ここで立会いは終了です、と言われ旦那さん退室。


私はその後1時間安静にしていなければなりませんでしたが、待ちに待った緑茶のパックをいただいて一気に飲み干しました。小さいパックだったのでのみ足らず、まだ渇きが癒されませんでしたが。


そしてやっと看護師さんが血圧計やモニター、麻酔のチューブを外してくれたのですが、点滴だけは最後まで外してもらえず、すべてが終わった後それが結構痛く感じて早く外して~と心の中で叫んでいましたショック!


無痛分娩とはいえ、やはり出産で消費するエネルギーは想像を絶します。

精魂尽き果てた感じでした。


1時間が過ぎ、看護師さんに車椅子で部屋まで案内されましたが、その前に新生児室の前を通ってもう一度娘の姿を見ました。


その後すぐ面会時間終了で、旦那さんは一安心して帰りましたが・・・。


私はクタクタなのにもかかわらず、後陣痛が激しくてほとんど寝られませんでしたしょぼん


それを看護師さんに話すと、無痛だったから後陣痛の痛みが強く感じられたのではないかとのことでした。

翌日は痛み止めを出していただきましたが。


私の経験をまとめると、日本の無痛分娩はいわゆる「和痛」なのである程度の陣痛は我慢しなければなりません。


それでも痛みが和らぐので分娩時間は短縮されます。

そして私は産後の回復も早かったです。


私自身は満足出産ができたと思いました。


もし次回があったら、無痛を選ぶかどうかはわかりませんが。


そしてメキシコと日本の無痛分娩はかなり違うことを実感しました。

でも産みの苦しみも経験したかった私にはちょうどよかったと思っています。


長々と書いてしまいましたが、これから無痛分娩を考えていらっしゃる方に少しでも参考になればいいなと思います。