さて、職人さんの家に向かって歩き始めたのですが・・・


メキシコでは1年で最も暑くなる晴れのがセマナ・サンタの時期。

この日もと~っても暑かったです汗


その上この村は山の中山にあるので急な坂道上り坂が多く・・・

歩いているうちに体力が段々衰えていくのを感じましたガーン


思わず立ち止まって旦那さんに


「まだかな。歩いて5分って言ってたけど」


旦那さんも心配になって近くにいた人に聞くと、すでに通り過ぎていましたショック!


またちょっと引き返してわき道を入ると、今度は急な下り坂坂道あせる

しかも石畳なので危険ドクロ

1歩間違えると転がり落ちそうでした。


何とか無事下ると職人さんの家に到着DASH!


ドアドアをノックしてみましたが、誰も出てきませんシラー


すると近所の人が


「出かけたみたいよ。近くのポサ・ベルデっていうところに。すぐ戻るんじゃないかしら」


近所の人は誰がどこへ出かけたっていうのまでご存知なんですね目


さてここで、一体いつ戻るのかという不安が・・・あせる

このときすでにお昼を過ぎていましたが、もしかしたら夕方まで戻ってこないかもしれない。


ということで、旦那さんと話し合った結果先に次の目的地へ行って、また夕方に戻って来ようと。


でももうさっき下った坂道を登って車をとめた場所まで戻る気力も体力もありませんでしたしょぼん


すると旦那さんが「じゃぁ自分ひとりで車車を取りに行って戻ってくるよ。」と。


ありがとうアップ


そして私は道の脇にあった大きな石石に座って一休み休


しっぽフリフリが行き来したり、草刈に行ったと思しきおじいさんが通りかかったりするのを眺めていました。


おじいさんはすれ違いざまに「ブエナス タルデース(こんにちは)」と私に声をかけてくれました。


こんな田舎の村を訪ねてきた怪しい?東洋人に声をかけてくれるなんて・・・とびっくりしながら私もご挨拶。

何だかのどかな村ですニコニコ


すると次は女性が下の道からやってきて、笑顔で私のことを興味津々な面持ちで見つめています。


「ブエナス タルデス ここで何してるの?」


今おもい返せば、あんなところで東洋人女性が一人で座り込んでいたら誰でも不思議に思いますよねあせる

村の人にとっては異様な光景だったと思いますにひひ


「歩いて疲れたので休んでます」


「どこから来たの?」


「一人で来たの?」「旦那さんはどこへ行ったの?」「ここへ何しに来たの?」とその後は質問攻めに・・・


ブラウスを買いに来たというと驚いた表情で、「ビーズの!?私も刺繍するのよ」と。


私も「えっ!?今お持ちですか」と聞くと残念ながら納品したばかりで今はない、と。


そして私が待っている職人さんは「出かけたわよ。しばらく戻らないんじゃないかしらはてなマーク」と。

「そうですよねしょぼん。じゃぁ夕方にでもまた来ます」


と話していると


「あ、戻ってきた!!今こっちに来るのが彼女のお母さんよ」


思いがけずすぐ戻ってきてくれて安心しましたキラキラ


そしてその女性が、職人さんのお母さんと言う人にナワトル語で話しかけました。


私はナワトル語はわかりませんが、「彼女はあなたの娘を訪ねてきた」というようなことを言っていたのだと思います。

するとお母さんは振り返って、「今来るわ」という素振りをしてみせました。


そして私に話しかけてくれた女性は「じゃあね」と言ってご自分のお家へ向かって行きました。


数分後、職人さんがこちらへ歩いてきました。


私を見て最初は不審そうな顔むっをしていましたが、その後何だか私を思い出したような思い出さないような・・・

私も一度お会いしたきりでよくお顔を覚えていなかったので、


「ペトラさんですか?」と聞くと笑顔でハイ、と。


そして開口一番「来ると思わなかったからブラウス持ってこなかったわ~」と。


挫折アレレ、やっぱり。


「あなたの旦那さんが確認の電話携帯してくれるって言うから待ってたのに結局電話なかったから」


でも、そんなところにいないで家にお入りなさいと言って下さいました。


せっかくなのでお家の中でしばし歓談台詞


ペトラさんのお宅は内装はまだ終わっていないものの、とても広いお宅でした。

さわやかな風が吹き抜けてとても心地がいい。


今日は暑いのでポサ・ベルデという川川に行ってきた。たくさんの人がいた、とお話してくれました。


そうこうしているうちに旦那さんが車で到着車


最初は私が元いた場所に居ないのを見てあせっている様子でしたが、すぐに家の中にいる私たちに気づきましたにひひ


そしてペトラさんはうちの旦那さんに「あなたが電話をくれなかったので・・・」と再び説明。


旦那さんは「すみません。忙しくてつい電話しそびれて・・・」とバツの悪そうな表情汗


結局今月中に旦那さんがまたプエブラに行く予定があるのでそのときに受け取るということになりました。


でも私は「ショチトランはキレイなところで気に入りました。来てよかったですニコニコ」と言うと

「そうでしょ?」とにっこり笑っていました。


そして「今はこんなのを作っているのよ」とニワトリルコックの模様の刺繍を見せて下さいました。

さらに「これは新しいデザイン」とヤギやぎ座のような動物の手書きの図案も見せて下さいました。


マス目や目数が鉛筆鉛筆で書かれていて、当たり前なのですが改めてご自分で考えて作ったオリジナルのデザインなのだなぁと感動しましたニコニコ


早くペトラさんの作品を拝見したいです。


そしてここでペトラさんにとお別れして、中心部にまだよく見ていないお店が何軒かあったのでまた戻りました。


小さな村なので、お店自体は全部で5軒ぐらいしかないのですが、そのうちの1軒で気に入ったブラウスがあったので1枚購入しました。


そして記念にお店の中も撮影カメラさせていただきました。




Mexico Desconocido 知られざるメキシコの旅


Mexico Desconocido 知られざるメキシコの旅




ビーズだけではなく、普通の糸の刺繍や胸元にかぎ編みのバラバラが入ったブラウスもあります。


このお店ではモーレも販売しているとのことで、またよかったらと言われました。


ウエヤパンでもトルティーヤと刺繍製品を同時に販売していましたが、料理と裁縫(手芸)はメキシコ人女性のたしなみなのだなぁと感心しました。


日本のように便利なものが増えると、こうした昔からの手作りの習慣もどんどん消えていってしまいますものね。

毎日時間をかけて手で何かを作り出しているメキシコのよさを再認識しました。