先日のモーニングクロスは安定のチーム(笑)でお送りさせて頂きました。
ご視聴くださった皆様、ありがとうございます。
 
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性暴力事件についても力説をさせて頂きましたが
立場の優勢を示しての性暴力はとても許しがたいものです。
 
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また、こうやって報道で取り上げたまま終わりにするのではなく
 
被害女性はこの後こそ、精神的負荷をおう現状と社会が向き合っていけるよう
開業当時から取り組ませている性暴力被害者支援、女性支援活動として
目を離さずにサポートして参りたいと思います。
 
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今回、オピニオンクロスでお伝えしましたテーマへの反響がありました。
 
大変、ありがたく思っております。
以下へ記させて頂きますので、ご参考になさっていただけますと幸いです。
 
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「人はなぜ犯罪行為を起こさないのか?」・ソーシャルボンド理論】
 
千葉県の児童虐待の問題からまた大きく注目されている虐待・ネグレクトの問題。
 
児童相談所の体制強化を柱とする児童福祉法改正案などを
想定しているということで
自民党の岸田政調会長は
「政府と協力し、この国会で法改正に向けて努力したい」と述べられました。
 
今回、この事件に関する様々な報道を拝見し
児童相談所の対応についてなどが大きく取り上げられていましたが
(確かに問題は問題であったかと思いますが、問題はそこだけではありません)
現状は一筋縄にはいかないものです。
 
たたけばいいということではなく
社会全体で変えていかなくてはいけないことを感じます。
 
◎児童虐待数が実際に増え続けている問題を直視すること
◎児童相談所の職員が足りない現状
◎チーム学校として子どもたちを守っていく
など。。。
 
様々な問題をひとつひとつ解決していかなくてはいけない中で
そもそも論。。。
なぜ?虐待やネグレクトをする親がいるのか?
そういった事件や犯罪をなぜ?犯してしまうのか?
 
ここ最近はハラスメント問題も大きく取り上げられており
賛否両論、何をもってハラスメントなのか?というご意見もあるかと思いますが
 
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(今回はパワハラ、セクハラについてもお話をさせて頂きました)
 
いわゆる、自分よりも弱い人、弱いもの、動物をいじめる心理
誰でもこういった犯罪を犯す可能性があることを「心理学的観点」から
ひとりひとりが意識をし、犯罪をおかさないようにするための
「犯罪を”起こさない”心理」についてお伝え致しました。
 
 
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【児童虐待など他者へ暴力や危害を加える加害者心理】
加害者が抱えている2つの大きなストレスのメカニズムを
2つの理論で説明できます。

① 緊張理論
・欲求不満(フラストレーション)
・緊張(ストレイン)
・葛藤(コンフリクト)

これらの解消のために攻撃行動に至る
 
② 統制理論(社会的絆理論)
人はそれぞれ自分の行動を統制している(社会との絆)。
その統制(絆)が弱まったとき・壊れたときに逸脱した行動が起きる

他者への攻撃行動
 
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【社会的絆理論(ソーシャルボンド理論)】
「なぜ人は犯罪行為を起こすのか?」に私たち日本人は焦点をあてがちです。
もちろん、犯罪心理として注意をしなくてはいけないことですが
大多数の人たちが犯罪を起こすことなく生活をしています。
 
社会的絆理論(ソーシャルボンド理論)は
「人はなぜ犯罪行為を起こさないのか?」
に焦点を合わせた理論のことを示します。
 
<社会との絆とは>
① 愛着(attachment) 
身近な親しい人に対する愛情や尊敬の気持ち

② 投資(commitment)
合法的な生活のなかで積み上げてきたもの(勉強,キャリア,信頼)を失うリスク
自分が将来のために「投資」してきたもの

③ 巻き込み(involvement)
合法的な日常に忙しく充実していると犯罪のことを考える暇もない

④ 信念(belief)
  社会のルールや法律などに従うべきだという「信念」
 
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犯罪を起こした人、起こす傾向がある人は社会的に孤立したり
コミュニティの中にいても居場所がないケースが多いです。

「社会的絆」は犯罪を阻止・抑止することへと繋がる。
「社会的絆」はとても大切なことだという理論が、ソーシャルボンド理論だと言われています。
 
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地震などの災害が発生したとき
人間は心のどこかで「自分は大丈夫」と思ってしまう傾向があります。
 
犯罪ももちろん、ソーシャルボンド理論のように
社会的絆によって心が満たされていましたら
理性も働き
犯罪を起こすということは発生しないでしょう
 
「自分が犯罪を起こすはずがない」という意識は
ほとんどの方が持ってることと思います。
 
しかし、皆さんが抱えている社会において悩みを抱えることは日常茶飯事です。
子育ては大変です。
会社で悩みがあっても誰にも相談できないなど。。。
カウンセリングを受けにいらっしゃる方も非常に多い現代社会。

自分たちがもつ「絆」についてあらためて意識の中で整理してみてください。
確認作業をし、客観的視点を養うことで
「自分の犯罪を予防する」ということにも繋がるのです。
 
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