【縞模様のパジャマの少年】
2008年 制作:アメリカ・イギリス
----------
第二次世界大戦下のドイツ、
ナチス将校の父の昇進によって、一家で田舎へ引っ越してきた8歳のブルーノ。
そこで探検中に、母から禁じられていた場所へ足を踏み入れ
フェンスの向こう側に住む、同い年のシュムールと出会い、友達になる・・
----------

ホロコーストがテーマの映画は数多いけど、
この映画は、ナチス側目線の映画。
珍しいね・・。ありそうでない。

主人公ブルーノだけじゃなく、
収容所の所長に昇格した父の苦悩や
ホロコーストの事実を知らずにいた、でも知ってしまった母の苦悩、
そして家庭教師に洗脳されていく (確か)12歳の姉・・

他の映画では、ただ冷酷非情な部分だけ描かれるナチスの側が、
とても人間的に描かれています。

物語は、本っ当に救いようのないまさかの終わり方なんだけど、、
(ライフ・イズ・ビューティフルは、
アメリカ万歳!でハッピーに終わるしそれが映画的だけど)

でもその救い無さが、
人一人の命の大切さ、重みを感じさせてくれる映画でした。

しかしブルーノ役の男の子、可愛いすぎる!



【キッチン・ストーリー】
2003年 制作:ノルウェー・スウェーデン
--------
’独身男性の台所での行動を調査する’という目的で、
ノルウェーの田舎でひとり暮らしをする老人のもとへ、
スウェーデンの「家庭研究所」から調査員がやってきた。
ルールは「いっさい会話も交流もしてはいけない」。
でも次第に温かい友情が生まれて・・・
--------

この映画はブっとんでるな~。
奇妙な監視台から眺める調査員、そして老人。

最初は老人が嫌がらせしたり、
逆に調査員を覗き穴から監視して調査してみたり
もうハチャメチャな感じだけど

どこかあたたかい。笑

ほこっ ってする映画でした。



【シベールの日曜日】
1962年 制作:フランス
------------
パリに近い町。
戦争で記憶を失くし、トラウマの中で生きるピエールと
寄宿学校へ入るため、この町へやってきた12歳の少女。
少女の孤独に自分と通じるものを感じたピエールは、
毎週日曜日、少女を連れだし、湖のほとりで二人だけの時間を過ごす・・
------------

二人の孤独な心が、歳の差を超えて
純粋な気持ちで求めあっているような
なんだか哀しい映画です。

女の子は
「私が18歳になって、ピエールが36歳になったら結婚しましょう」
って誓いをさせるの。

両親に捨てられた孤独のなかで、
信じられるものを必死で捕まえようとしてるみたいに。

そんな女の子と居るときは、
自分が過去の記憶が無くても気にならない
そんなピエールも、ちょっと哀しいですね・・・

でも純粋な気持ちがにじみ出てて感動したな。